昨日は,猫の日にちなんで,猫のポーズで背骨をしなやかに動かして,こわばりをとくことが
アンチエイジングに繋がるということをご紹介しました。
今日は,この背骨と関係が深い,「姿勢」について少しお話ししたいと思います。
姿勢が悪いと,見た目が良くないのはもちろんですが,視力や腰などに悪影響を与えます。
呼吸に使う筋肉も正しく使えうことができず,浅い呼吸になりがちです。
他にも姿勢の悪さは,体に様々な影響を与えます。
また,覇気がない,後ろ向き,ネガティブ思考・・・など,心の元気も失われがちです。
「悪い姿勢は良くない!」ということは,おそらく誰もがわかっていることですよね。
子どもの頃から,「正しい姿勢でいなさい」とか「姿勢を正しなさい」などと,
普通に言われてきたと思います。
でも,その「正しい姿勢」について聞かれたら,「これです!」と自信を持って説明できる
でしょうか。
少なくとも,私は,説明できませんでした(^^;)
「正しい姿勢」と言うと,背筋をまっすぐに伸ばして,胸を張って直立不動でいることだと
思っている方は,割と多いようです。私もそうでした・・・
ですが,この姿勢ですと,体はガチガチに緊張して,長時間保つことはかなり厳しいです。
胸を張ろうと,腰を反り過ぎて,腰を痛めてしまう場合も・・・
良い姿勢とは,体の構造に逆らわず,無理なく自然にそのままでいられる姿勢です。
そこで意識していただきたいのが,背骨です。
私たちの背骨は,骨(背椎骨)ひとつひとつが積み重なり,本来,横から見ると,
緩やかなS字カーブを描いています。
正しい姿勢とは,このS字カーブが保たれている姿勢のことをいいます。
一見,姿勢が良いように見える人の中には,このS字カーブがなくなってしまい,
背骨が首から腰まで真っすぐになってしまった,「平背(へいはい)」(フラットバック)
の人が多いのだそうです。
平背は,猫背とは逆の歪み方で,腰椎ヘルニアの原因にもなると言われています。
では,背骨のS字カーブを保った「正しい姿勢」を,自分で確認するにはどうしたら
良いのでしょうか。
それは,とっても簡単です!
壁に背中とかかとをつけて立つ。これだけです。
壁に背中とかかとをつけて立ち,あごや肩,腰,おしりの位置をチェックしてみます。
正しい姿勢がとれている場合は,胸は反り返らず,あごはひいて,壁と腰の間に手の平1枚分
入るくらいの隙間があり,両腕は自然と体の横に下り,中指が太ももの中心の位置について
います。
正しい姿勢がとれていない場合は,以下の4つの姿勢パターンのどれかにあてはまると
思われます。
1)猫背:頭が壁から離れている,顔が前に出ている
(横から見ると,耳が肩のラインよりも前)
2)反り腰:腰と壁の間に,手の平2枚分以上,スカスカと入るほど隙間がある
3)平背:腰と壁の間に,隙間がない
4)胸下がり:お尻が壁にあたらない。胸(肋骨)が後ろにずれている
いかがでしょうか?
もしも,正しい姿勢がとれていなかったとしても,大丈夫です!
まずは,そのことに「気が付く」ことが何よりも重要なのです!!
気が付かなければ,改善することもできませんから。
私たちは,日常生活での習慣や癖で,ある筋肉が固まってしまうことから,歪みが生じて,
だんだんと正しい姿勢から離れていってしまいます。
自分の姿勢のタイプに気が付いたら,固まって縮んでしまった筋肉(胸,背中,股関節,
腹筋等)をほぐして伸ばしていきながら,正しい姿勢をとるよう意識して過ごすように
しましょう。
お教室では,筋肉のこわばりをといて,正しい姿勢で立つことも練習しています。
足の裏でしっかりと地面を感じ,均等に体重をかけて,胸を張るのではなく,背中や肩の力を
抜いて,おへそを縦に伸ばすように,体を上へ細く引き上げるようなイメージで立つ。
結構,難しいんですよ(*^-^*)
自分の姿勢を知って,そして気をつけて・・・
正しい姿勢で,心も体も軽い毎日を目指しましょう♪