S&Sの健康ヨガ教室では,お一人お一人が無理なく,かつ各々にとって
必要な動きを行っていけるように,体験の時から心身の状態を必ず確認
させていただいています。
その中で,「骨粗しょう症の(予防)治療を受けています」というお話をよく
うかがいます。
日常生活で気をつけているというだけでなく,定期的に注射をうっている方や
お薬を服用されている方もいらっしゃいます。
こちらのブログでも以前,「骨の話」と題して,2回に分けて骨粗しょう症に
ついてご紹介しました。
そこでは,骨粗しょう症予防として,かかとをストンっと落としたり、
体を上下に軽く跳ねる動作など,「骨に刺激を与える」動きをオススメしました。
こうした動きの他にも,最近では,ヨガが骨粗しょう症の予防に効果があるのでは
ないかと注目されています。
それは,骨量の変化に関する研究で,骨粗しょう症の薬の服用だけでなく,
同時に,抗重力筋という重力に逆らう大きな筋肉に負荷をかける運動を行った方が,
骨量の減少を防ぐことができるという結果が得られたからです。
この研究は,地上だけでなく,宇宙飛行士の若田光一さんが無重力の宇宙空間で
実際に自分の体を使って実験されたのだそうです!
常に重力の影響を受けている私たちは,姿勢を保つために,運動に関係なく,
筋肉を常に緊張させておく必要があります。
そうし筋肉を抗重力筋といいます。
主な抗重力筋は,脊柱起立筋,腹直筋,大臀筋,大腿四頭筋などです。
ヨガのポーズ(アーサナ)には、重力に逆らって体を支えなければならないものが
数多くあります。
例えば,両腕をまっすぐ上に伸ばして,頭上で手のひらを合わせて立つといった
簡単なものでも,上半身の体側をぐっと上に持ちあげるように引き上げ,両手の
指先が天井から見えない糸で引っ張られているかのように,上へ上へとすっと
伸ばしていきます。
背筋を伸ばし,お腹をひきいれ,お尻も引き締めます。
上半身を支えている下半身の筋肉も,足の裏でしっかりと床を踏みしめ,
ふくらはぎや太腿の筋肉がダラ~ンとしないように,引き締めます。
このまま呼吸を続けて維持。
抗重力筋群を総動員です!
別に,特殊な形をとっているわけではないのですが,かなり重力に逆らっています(^^)
特別な道具や場所も必要なく,純粋に自分の体だけを使っていくヨガ。
いくつものポーズをとろうとすると,分からないこともでてきて,一人では大変かも
しれませんが,お教室で習って気に入ったものを,毎日ひとつ続けていくというだけでも,
筋肉は強化されていきますよ。
骨粗しょう症のお薬を服用されている方も,同時にヨガで抗重力筋を強化しながら,
予防・改善をしていくといいかもしれませんね☆