前回は、立っている時の姿勢が、体の状態のサインにもなっているというお話でした。
皆さんは、前重心になってはいませんでしたしたか?(^^)
さて、今回は座ったときの姿勢について。
電車に乗っていると、つい、座っている方の姿勢に目がいってしまうのは私だけでしょうか・・・
仕事や学校で1日疲れて、あちこちから「はぁ~疲れた~」という言葉が聞こえてきそうなほどの
夕方以降の電車では、脚を開いて投げ出している人、背中を丸めてうつらうつらしている人、
眠ってしまって電車の揺れに身を任せて隣の席の人にちょっとご迷惑をかけてしまっている人など、
いろいろな方の座る様子が目に入ります。
電車に乗った時などは、一時的なものかもしれませんが、あまり崩した姿勢、正しくない姿勢を
続けていると、腰痛や椎間板ヘルニヤなどの原因になってしまうこともあります。
間違った座り方を長時間続けていると、上半身の体重が偏った部分にかかってしまうからです。
何気なく座った時に、自分はどんな座り方をする傾向があるか、座り方にクセはないか、
ちょっと気をつけてみてみましょう。
例えば、自然と腰が曲がって椅子の背にもたれてしまう人は、腹筋に比べて背筋の力が足りません。
脚を組む人は、どちらか片方の脚ばかり組んでいると、筋肉を左右均等に使えていないので、体の左右差が
酷くなっていきます。
ほおづえをつく人は、本来は頭の筋肉を支えているはずの首の筋肉を使っていないので、首の筋肉は弱く
なり、あごや歯の嚙み合わせにも影響し、首の関節も歪んでいきます。
正しい座り方は、骨盤を起こし、上半身を上に伸ばす意識をもつことが大切です。
足の裏を床につけ、椅子は浅く座ります。
基本的には背もたれを使わずに、骨盤を起こした状態を保ち、自分の力で体を上に向かって真っすぐ
伸ばしていくように。
以前お話しした丹田も意識しましょう。
あごは少し引くようにします。
あごが出ていると、頭の重さを首から背中の筋肉で支えることになるため、首や肩こりの原因になると
いわれています。
頭は、体重のおよそ10%もの重さがあります(体重50kgの人なら約5kg!)。
普段から首や肩こりに悩まされている方は、姿勢を少し気をつけてみるといいかもしれませんね。
姿勢を意識すると言っても、四六時中、この正しい姿勢でいましょうという!というわけではありません。
ゆったり休みたい時は背もたれによりかかって楽な姿勢をとって、仕事や勉強をしている時は、時々、
正しい姿勢を意識してみる・・・というように、状況に応じて意識を使い分けていくことが大切です。
日々の生活の中で、自分のできる範囲で、無理なく続けていくこと、
緊張している時と緩んでいる時、ONとOFFの切り替え――を自分で意識して行うことが大切なのです。
意識して体を上手に使って、見た目だけでなく体そのものも、若々しさを保っていきましょう♪