昨日、久しぶりに友人2人が遊びに来てくれました。
会社勤めの頃の同僚で、2人とも私より年下なのですが、1人は就職活動中。
彼女は、退職後スペインに2年留学し、アルゼンチンにも2年いたので
スペイン語は結構話せるのですが、英語を完全に忘れてしまっていて
やりたい仕事があっても、英語がダメでいくつか逃したので、TOEICに向けて猛勉強中だそうです。
もう1人、まだもとの会社にいる友人も、英語はやらなくちゃと思っているらしく
しばし英語の勉強の話題で盛り上がりました。
お仕事で英語が必要な人は、やはりTOEICスコアを取るための勉強になります。
受験勉強と同じなので、慣れとテクニックである程度の点は取れるんですよね。
私も通訳案内士の資格を取る近道として受験しましたが
時間配分をはじめ、問題も文法やビジネス分野の語彙に慣れることが最重要という感じでした。
試験前は私も少しまじめに勉強してみましたが
私の仕事で使うものもなく、終わったらもうすっかりその分野の単語は忘れてしまっています。
S&Sでやっている英会話とは、全く違う切り口のお勉強です。
時々、教室の体験で「TOEICで何点くらいとれるようになりますか」と聞かれることがありますが
正直に「スコアは上がらないと思います」とお答えします。
前述のように、TOEICはビジネス分野の語彙が必要で
4択問題なども、正しい前置詞を入れるなど、文法や慣用句の知識を問われるものが多いです。
一方、S&Sでは「前置詞とか、a とか the とかどうでもいいですよー」
自分の気持ちを伝えて、相手の言いたいことが理解できることが重要なのですから
発音で弱くなる部分なんて、どうでもいいことです。だって聞こえない部分だもの。
それよりも、英語で発話する「勇気」と「慣れ」の方がよほど大事。
間違えたらどうしようという弱気を少しでも減らして、通じた喜びを重ねてもらって
楽しい時間が増えることが目標。
なかなか話す機会がない生徒さんでも、身近な話題の英語での言い方に触れるだけで
少なくとも文法をつめこむお勉強よりはよほど楽しいはず。
「楽しく英語に触れる」、そのためにどういうやり方で生徒さんに向かえばよいか。
ある意味TOEICを教える教室よりも難しいことを、講師の方々にはお願いしていると思います。
あ、でも、時々申し上げてますが
英語を身につけるためには、本当に近道はなくて
ただ毎日、少しずつでいいからとにかく英語に触れて、発話して聞くしかありません。
その意味では、目的がTOEICスコアでもS&S方式の英会話でも同じです。
TOEIC勉強中の彼女にそう言ったら
「少しずつとか言ってる時間的余裕はないので、毎日山盛り勉強します!」
若いから大丈夫、がんばってください。