10月に入り,秋到来!と思いきや,なんだか真夏日のような日もあれば
その翌日はぐっと気温が下がるなど,ちょっと体がついていけない感じですね。
今年は,9月にも立て続けに台風が来て,そこから体調を崩されている方も
多いようです。
こうした気候の時は,呼吸も浅く速くなりがちです。
激しい気温差に,体は戦闘モードに入って,なんとか対抗しようとします。
自律神経の活動モード,交感神経の方が優位になっている状態です。
呼吸の話は,このブログでも何度かご紹介してきました。
呼吸は感情と繋がっています。
浅く速い呼吸が続いていくと,気持ちは忙しく落ち着かなくなり,またイライラ感も
抑えられなくなってきます。
頭の中もなんだか整理がつかなくて,スッキリしない状態に・・・
浅い呼吸は全身に酸素がいきわたりにくくなり,血流も悪化。
手足の指先なども冷たくなってきます。
冷えは,様々な不調の原因にもなります。
もし,こうした状態になってしまったら,呼吸を調整することで自律神経のバランスを
取り戻していくように心がけましょう。
私たちは,酸素と二酸化炭素を交換して,「生きるため」に呼吸をしています。
生きている限り,何も意識しなくても,呼吸は自発的に行われ続けます。
ですが,この呼吸は,自発的に行われていながらも,私たちが意識的に調整できる,
唯一の体の働きでもあるのです。
胃や心臓だって,意識しなくても自然に動いていますが,私たちはその動きを
意識して止めたり,調整したりすることはできませんね。
呼吸は,それができるのです!
激しい気温差のような,外側の環境というのは,私たちの心身の健康状態にも
大きな影響を与えます。
自律神経のバランスも乱れがちです。
そのバランスの乱れを改善してくれるのが,呼吸。
呼吸を深く穏やかなものに調整していくと,自然と心が落ち着き,次第に,
自律神経のリラックスモード,副交感神経が優位になっていきます。
心身の緊張がとけ,血流も改善され,老廃物の排出もスムーズに。
頭もスッキリ,クリアになってきます。
このように,呼吸の調整が自律神経のバランスを整えてくれるということは,
このブログでも何度かご紹介してきたことです。
お教室でも,毎回のようにご説明していることでもあります。
ですが,いざ「呼吸を調整する」となると,ちょっと難しいような気もしますね。
生徒さんからも,「教室だからできるけれど,家で自分一人ではできないのでは?」という声が
時々あがります。
確かに,「調整」などと聞くと特別な技術が必要なイメージがありますが,
実際は,とても簡単なんですよ。
とにかく「自分の呼吸を意識する」ということで良いのです。
姿勢を正して,優しく目を閉じて,そして自分の呼吸に意識を向けていきます。
吸う息・・・吐く息・・・と,自分の心の中で唱えていったり,数えていくのもいいですね。
とにかく自分の呼吸に意識を集中させていきます。
そうすると,不思議と,自然に呼吸のリズムが,ゆったりとしてくるのです。
慣れてきたら,吐く息を吸う息の2倍の長さで・・・というように,より具体的に調整を
していきますが,まずは何よりも,「呼吸を意識する」こと。
これが,呼吸の調整の第一歩です。
難しく考えずに,まずは自分の呼吸に意識を集中してみて下さい。
時間も,数分で十分です。
簡単ですよ~とは言っても,これをいきなり習慣化しようとすると,
それもまたストレスになってしまいます。
例えば,夜の入浴の時間に,湯船につかって目を閉じて,呼吸を数えてみるとか,
ベッドに入ったら目を閉じて,お腹に手をあてて,お腹の動きを手で感じてみるとか,
そんなことから,呼吸を意識するということを,日常生活の中に取り入れてみては
いかがでしょうか。
呼吸を調整するには,まず,呼吸を意識することから。
ぜひ,1日に1度は,自分の呼吸を意識する時間を持ってみて下さいね☆