11月に入り、秋を通り越してなんだか冬のような天候ですね。
外を歩いていると、つい背中を丸めてしまいそうな寒さです。
丸めた背中で歩いていると、なんとなく元気がないように見えますね・・・
このように姿勢は、見た目にも、いろいろな印象を与えてしまうのはもちろんですが、
それだけではなく、体の各不調のサインでもあったりするのです。
その最も大きなサインが、重心が前にかかってしまっている「前屈姿勢」なのだそうです。
この前屈姿勢は、肩甲骨のズレにより生じるのだとか。
多くの筋肉によってつり下がるようについている肩甲骨は、ズレが生じやすく、そのズレが
姿勢に様々な影響を及ぼします。
例えば、肩甲骨が外側に流れてしまっている場合は、肩が前に出て背中が丸まってしまいます。
呼吸器が弱くなっている場合は、肋骨が下がってしまい、これを肩甲骨で無理に持ち上げてている
ので、肩に力がはいって肩をすくめているような姿勢になります。
また、肩甲骨のズレに左右差がある場合は、体が斜めになったり、片方の肩だけあがったりする
のだそうです。
ヨガ教室でも、肩甲骨周辺は、とにかくよく動かしたり刺激したりするのですが、肩甲骨が外側に
流れてしまっている方は肩甲骨を寄せる動きが苦手だったり、肩甲骨のズレに左右差がある方は、
左右のどちらかの動きがスムーズにできなかったりします。
それだけ、肩甲骨のズレは、人によって様々で、ズレていないという人の方が少ないのではないでしょうか。
ということは、実は多くの方が、重心が前にかかる前屈姿勢となっている恐れがあるということですね。
前屈姿勢には、以下のような特徴があります。
1.肩が前に出ている。正面を見る時に、あごが前に出る。
2.骨盤が後ろに傾いて、背中全体が丸まる。
3.膝が、バランスをとるために前に出る。
前屈姿勢がひどくなると、骨盤はどんどん後ろに傾いていき、腰に力が入らなくなり、膝が外に開いていく、
ガニ股になっていってしまいます。
そうすると、座るときにお尻をドスンっと落とすようになり、立ち続けるのも辛くてすぐに座りたくなって
しまいます。
先日も、腰が弱っていて、肩甲骨のズレ、前屈姿勢、骨盤の歪み、脚力の低下などが感じられていた生徒さん
から、「尻もちをつくようにしか座れない」というお話がありました。
前屈姿勢は、気が付いたら,早めに改善していきたいですね。
腰痛、肩こり、頭痛、肋間神経痛、慢性疲労、冷え、高血圧、低血圧、イライラ感・・・
人によって、様々な症状が年齢とともに生じやすく、また回復しにくくなっていきます。
そうした症状も、症状を感じるその箇所だけでなく、体全体的なことから生じている可能性が高いといえます。
そのサインとなるのが、前屈姿勢。
歩いているとき、電車を待っているとき、何気なく立っている時・・・
重心が前にかかっていないか、肩が前に出ていないかなど、自分の姿勢を少し気にしてみる習慣をつけると
いいですね☆