涙を流して免疫力の低下を防ぐ

先週に引き続き,リオオリンピックに興奮の毎日ですね!

日本選手のメダルラッシュに,寝不足の日々という方も多いのではないでしょうか?

 

遠い異国の地で,

最後まで諦めずに果敢に立ち向かう姿に,

勝利の喜びを語る姿に,

敗北の悔しさを語る姿に,

力いっぱい声援を送る姿に,

その全てに胸が熱くなります。

気がついたら涙がこみ上げていた・・・という方もいらっしゃると思います。

 

こうした感動の涙は,ストレス解消に効果的であるということが近年明らかにされています。

もともと私たちの体には,角膜や結膜などの目の表面の保護や栄養補給,ゴミなどの排出の

ために涙を流すという生理的機能が備わっています。

こうした生理的に流れる涙とは別に,感情の昂りによって流れる涙があります。

この感情による涙こそが,ストレスを解消するのだそうです。

 

感情による涙は,ストレスの原因となる様々な物質を含んでいるという点が,

生理的な涙と大きく異なる点だそうです。

涙を流すことで,そうしたストレスの原因を体外に排出しているのですね。

 

また,感情による涙を流した後には,痛みや苦しみを鎮めたり,免疫力を上げるとされる

「βエンドルフィン」という脳内ホルモンが増加するのだそうです。

このホルモンは,「脳内麻薬」ともいわれるほどで,鎮静作用があり,リラックス時や

運動した後などに分泌されることが分かっています。

 

このように,感情の昂りによって涙を流すということは,ストレス要因となる物質を

体外に排出し,βエンドルフィンの増加による気持ちの落ち着きや幸福感,スッキリ感

などを得るのにとても有効なのです。

 

確かに,感情が爆発して大泣きした後などには,なんとなくスッキリしたような気が

しますね。

これは,単に「気分的に」スッキリしたというだけでなく,副交感神経が優位になること

からリラックス状態になり,ストレスが解消されたということだといえます。

 

過度なストレス,継続したストレスは,自律神経のバランスを乱し,免疫力の低下に

つながるとされています。

心が揺さぶられ,感情による涙を流すことは,ストレスを解消し,免疫力の低下を防ぎます。

 

感動する本や映画など,感情による涙を流せるものを持っておくことも,健やかな心身で

いるために,とても大切なことなのだそうですよ。

ぜひ皆さんも,感情による涙を流して,ストレスを溜めずにいきましょう♪