先日、40歳を過ぎて初めて海外旅行に行ったという人と話をする機会がありました。
TOEICが600点以上ある人なので、さぞ英語を使える機会があってよかっただろうと思いきや
「何も口から出てこなかった」…あらら。
アジアの国だったので、ホテルや観光名所で話す英語はわかりやすく
相手の言っていることはほぼわかったものの
悔しかったのは、それに対し「Okay」とか「Got it」などの返事ひとことすら返せなかったことだとか。
教室でもそうなんですよね。
ある程度やって頂くと、テキストにある文章は理解できるし、リズム良く言えるのに
とても簡単な質問をぱっと振ったりすると「…Yes」が精いっぱい。
これは「英語が喋れない」んじゃなくて「喋り慣れてない」だけのこと。
会話はやりとりなので、伝えることも大事ですが、相手に意思を伝えることができて
はじめて「通じた」という嬉しさが残るんだと思います。
そのためにはとにかく、ほんの短い言葉からでいいから、返事を口から出してみるのが大事。
それには場面が必要ですが、日常生活の中で返事をした際に、それにあたる言葉を英語でつぶやくとか
海外ドラマのほんの短い(10秒以内で十分)やりとりシーンを一人芝居でまねてみるとか
あるいはわんちゃんの鳴き声に「Alright」「Yeah」と返事してみるとか
(ただし人のいないところでやりましょう…)
とにかく口からどんどん出してみてください。
出す回数を増やせば増やすほど、必ず自然に出るようになります。
ただし、最低100回です。耳タコでしょうが、英語に近道はありません。地道な努力あるのみ。
ちなみにその人、口からでなかったのが悔しかったようで
さっそく一人芝居で出す練習を始めているそうです。
こうやって、旅行から帰ると英語をやりたいって思うんだなと、また実感値が増えました。
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