今年もあと残すところ20日を切り、今年最後になるクラスもぼちぼちでてきています。
こんな時に皆さんに聞かれるのが
「来年もよろしくお願いしますってなんていえばいいですか?」
…ないんですよねー。
いつも申し上げているとおり、言葉は文化。
日本語には、よく言えば包括的に、言い換えればあいまいに伝えられる言い方がすごく多いです。
それをあいまいにうけとってよしとする文化だとも言えます。
けれども英語は白黒はっきり伝える文化を背負っているので
当然直訳できない言葉が多いんです。特に挨拶系。
そもそも日本以外の国で、1年の終わりを〆とみなしてまた新年あらたに という心構えの国は
あまり見ないような気がします。(全世界行ったわけではないので断言はできませんが)
1月は12月のあとにくる月で、大晦日は祝うけれどもまぁそれくらいという感じ。
1月1日は一応祝日ですが、2日からまた平常通りに世の中が動くところが多いと思います。
そんな文化と、除夜の鐘とともに過行く年を思い、年明けとともに幸せを願う国の文化とは
背景が違うのですから、表現の仕方も違って当たり前ですよね。
「来年もどうぞよろしく」
あえて英語で言うなら I wish you have a happy new year. あなたに良い年がきますように でしょうか。
良いお年を にちょっと近いニュアンスかもしれません。
クラスの人に言うなら、I'm looking forward to studying with you next year. とかですかね。
「よろしく」というのが何を具体的に伝えたいのかをきちんと言わなくてはいけなくなります。
こういうのが大事なんです。
だから英会話ももちろん練習するけれど、まず文化の違いを感じてほしい。
遠回りかもしれませんが、自然な英会話はそれが大事なのだと思っています。