先日成田にお出迎えに行った際のお話をもう1つ。
成田について、まだ時間があったのでお昼を頂いて
空港のお土産売り場を見て歩いていたのですが
あるお菓子売り場で、売り場のお姉さんが中国人らしいお客様の接客をされていました。
2つの商品の違いについて聞かれているようですが、中国語しか通じない様子。
するとお姉さんはipadを取り出し、なにやら操作すると
どこかのセンターのようなところとビデオ会話でを始めました。
商品の説明を画面に向かって行い、
画面の向こうにいる中国語のわかる方が、それを翻訳して説明。
お客さまがまた何かきくと、今度はその通訳の方がそれを訳して店員さんにきいて
またお姉さんが説明 という流れのようです。
商品の違いは、1つは高級な材料を使っていることと、
木箱に入っているのでお土産には高級感があってお勧めなことなようで
お客様は納得されて、木箱入りの方を購入されていました。
ビデオ通話って、こういう使い方もできるんだなーと感心したのと
違いだけではなく、お土産ならこちらがお勧めです と付け足していたのを聞いて
やはり言葉は人間が介するのが一番いいんだなとも、改めて思った出来事でした。
最近AIを導入した翻訳ソフトなども普及しつつありますが
やはり機械ではまだまだ対応しきれない会話は多くて
いろいろな場所で試してみては、うーん…と思っています。
オリンピックに向けて、いろいろな会社が開発を進めていらっしゃいます。
技術の進歩はめざましいですし、もしかしたら私が思うよりずっと機械通訳は進むかもしれませんが
言葉を伝えるには、相手がどういう気持ちでそれを言っているのか
期待なのか不安なのか、そういう感情をくみ取ることで
同じ問いかけに対しても返答の仕方は違ってくると思うのです。
先ほどの例で、ただ違いの説明だけではなく、木箱入りをお勧めされたのが印象的でした。
そういう意味では、個人的には、機械での通訳の普及にははまだまだ時間がかかると思っています。
(もちろんデータを積み重ねれば、こういう際にはこういう追加トークを入れるとかできるんでしょうけどね)
たとえば外国人に道をきかれた時
行き方を説明するだけではなく、「桜がきれいなので歩くのは楽しいですよ」とか
「午前中は混むので、お昼を食べてから行った方がゆっくりできますよ」など
想像力を働かせて、その人が楽しく過ごせるような追加のご案内ができるといいですよね。
英語が上手なのは機械でもできます。
話している私にしかできない会話、それが上手な英語より価値のある英会話だと思いますよ。
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