お寿司を一緒に握った友人ペアは、無事スペインに戻っていきました。
15日間ほどの滞在中、まず成田に着いてうちに3日ほどいてから
沖縄へ行き、関西方面を観光してから再び我が家に戻ってきたわけなのですが
旅行中の出来事で繰り返し話してくれたのは「本当に日本人は親切だ」というエピソード。
いわく、道を探していると誰かが必ず声をかけてくれた とか
夕飯を食べに地元っぽい小さな和食レストラン(おそらく居酒屋)に行ったら
お客さんたちがこれを食べてみろ、これはどうだといろいろ勧めてくれて
しかもすべてごちそうしてくれた とか
道を歩いていたら、きれいな場所を教えてくれて、そこまで連れて行ってくれた とか。
挙句の果てに、沖縄ではどなたかのおうちに泊めて頂いたそうで
そんな話を飽きることなく、うちでたこ焼きパーティをしながら話してくれました。
(関西ですっかりたこ焼きがお気に召したようです)
私も旅行している際には、地元の方々にいろいろ親切にして頂いて
本当にありがたいと思っているので
日本を旅行する方々にせめてそのお返しをという気持ちでお手伝いをしていますが
嬉しいことに、私が想像しているよりずっと、日本の方々のおもてなしの意識は高いようです。
さらに彼らが付け加えたのは、皆英語が話せないのに助けてくれたということ。
沖縄で泊めて下さったご婦人はたまたまペルー出身の方で、スペイン語が話せたようですが
道でも居酒屋でも、言葉ではなく気持ちと態度で彼らを助けてくださったようで
その時のほほえましい光景が目に浮かぶようでした。
英会話を教えている身で、こんなことを言うのは矛盾しているかもしれませんが
英語が話せなくても、こうやって十分に気持ちは伝わっています。
ただ、逆に「もっとちゃんと伝えられたらよかったのに」と思うから
英会話を習おうと来て下さるのでしょうね。
ならばこそ、文法なんか気にせず、単語並べでも構わないので
「伝えたい」という気持ちを常に忘れずに、とにかく口にだしてみましょう。
「でも、いざそういう場面になると、頭が真っ白で…」 … そうですよねー。
英会話教室の役割のひとつは、英語で話すことに慣れること。
なので教室ではたくさん真っ白になって、間違えて頂くほど価値があると思っています。
彼らは、日本人が英語が苦手なことをかけらも気にしておらず
むしろお手伝いしようとしてくれる気持ちを、一番の思い出として持って帰ったようです。