昨日、スペインのマラガから友人一家がやってきて、成田にお出迎え。
お会いするのは2年ぶり、彼らが日本にやってきたのは7年ぶりで話も弾みます。
マラガはスペインのビーチリゾートとして、世界的に有名なところで
「veranearする観光客が毎年増えてて、地元民としては大変」という話があったのですが
このveranear ベラネアル
スペイン語で夏を意味するverano ベラノ が動詞になった言葉です。
とても普通の言葉で、でも日本語に直そうとすると
「夏休みに家族で海岸に2週間以上滞在して、ビーチでのんびりすごしながら小麦色に焼けること」
。。。簡単に訳すようにがんばっても、こんな感じになってしまいます。
言葉は、いつもここで申し上げているとおり、文化を表します。
スペイン人にとって、夏休みを家族でビーチで過ごすことはとても大切なことで
(少数派ですが、veranearを山で過ごしたり、街を観光して過ごす人もいます)
それを一言で表す言葉があるということが、その重要性を表している気がします。
ちなみに、英語に訳すとどうなるんだろうと思って調べてみたら
やはり spend the summer vacation としか出ませんでした。
違うんだよなー、ただ夏休みを過ごすんじゃなくて、そのわくわく感とかのんびり感とか
過ごし方とかそういうものも含めてveranearなんだけど…
逆に日本語にもそういうものはたくさんありますよね。
おもてなし英会話クラスでは、そういう言葉をいかに英語で説明するかという内容も多いです。
典型的なわび・さび、義理人情、本音と建て前などは
いくら英語の単語を並べてみても、芯のところは説明できない気もします。
茶道とはどのようなものか、形式的なところは説明できても
その所作の美しさを日本人がどう感じているのか、やっぱり説明しきれる自信はありません。
それでも、せっかく興味を持ってくださっているのだから、少しでもわかってもらいたい。
生徒さんにも、そういう点を理解してもらいたい。
そんな気持ちで、四苦八苦しながら教材を作ったりしています。
なので、おもてなし英会話クラスの教材作りは、自分の英語力というか、言語力の勝負でもあります。
…楽しいですけどね。