どのクラスでも、結構出現してくるのが和製英語のワナ。
あえてワナと言ってしまいますが
本当に、普段英語だと思って使っている言葉には
実は英語では全く別の言葉、もしくは発音というものが多くあります。
クラスではお茶の時間に、どこかに旅行されたお土産が配られて
ひとしきり旅のお話で盛り上がることが多いのですが
先日、季節柄の栗のお菓子を頂いた際、「栗は英語で?」と聞いてみたら
皆さんが「マロンでしょ?」
…あぁ、見事にひっかかって頂きました(^^;
英語で栗はchestnut チェストナッ(トゥ) です。
ええっ?と思った方も多いかもしれませんが
マロンはもともとフランス語から来ていて、英語とは全く関係ありません。
マロングラッセが日本に届いた際、
フランスでは栃の木=マロニエ の実で作っていたお菓子が
日本には栃の実が少なかったので、栗で作ることにして
それがマロン=栗 と混同され、いつのまにか栗の呼び名として定着してしまったという説が。
ちなみに、フランス語でも食べる栗はchâtaigne シャテーニュ
そのへんがフランス語でもややこしいらしく、
詳細は省略いたしますので、ご興味ある方は調べて頂ければと思いますが
とにかく英語ではないのですね。
英語ではない言語に基づいた言葉
あるいは、英語がモトではあるけれど、意味が全く違う言葉
はたまた、英語での発音が全く日本でなじんだものとは違う言葉
こういったものが、日常使われている「日本語」の中にはたくさんあります。
旅行やおもてなし、日常英会話のテキストには出てこないかもしれないけれど
こういう話題でひとしきり盛り上がるのも、S&Sのクラスでは楽しいひととき。
それでまた、少しだけでも英語に興味を持ってくださったり、印象に残ったりしてくれれば
それだけでも価値があるというものです。