よいお年を!

先週いっぱいで、私の担当するクラスは今年の授業がすべて終了しました。

日本でこのタイミングで交わされる挨拶は「よいお年を」「来年もよろしく」。

で、当然生徒さんたちからは、英語でなんて言うんですか?と質問されます。

 

いつも申し上げているとおり、文化の違いはそのまま言葉に反映されます。

お正月を大切にする日本と違い、英語をはじめヨーロッパ言語の国々では

年の切り替わりに日本ほどの重要性はありません。

もちろん、新年を迎えるということ自体はそれなりの意味があるようですが

感覚としてはずいぶん違うようです。

 

「よいお年を」は「Happy New Year!」

「あけましておめでとう」では?と思われるかもしれませんが

「I wish you」が省略されているともとれるので、これで十分なんですね。

Have a great new year! というのもよく聞かれます。この方が日本語の感覚には近いかな。

で、「来年もよろしく」が難しい…

「よろしく」の日本語をそもそも英語にそのまま直せないんです。

そもそも日本語ですら「よろしく」を説明して と言われると困る…

それくらいあいまいで万能な言葉ですね。

 

状況によって、場面にあう言い回しをもってくるしかないのですが

今回のように、今年最後のクラスで同じクラスの人に言うのであれば

「来年もまた一緒に勉強できるのを楽しみにしています」と置き換えて

I look forward to studying with you next year. こんな感じでしょうか。

 

生活に根付いている言葉や言い回しほど、他の言語に直すのが難しいように思います。

だからこそ面白いとも言えるのですが。

 

というわけで、生徒さんたち、look forward to を使った文を一生懸命書き写して、

ぶつぶつ練習されながら教室をあとにされました。

年明けにまた、皆さん元気でお会いしましょうね。

I really look forward to studying with all of you next year!!!