今日の東京の雪は、久しぶりにすごかったですねー。
町田で夕方のクラスがあったのですが
午後遅くから雪がひどくなるという予報で、急きょ時間を早めて実施。
教室のアキや生徒さんたちのご都合など、いつもできるわけではありませんが
幸い条件が整って、寒い中でしたが無事クラスを行うことができました。
帰りの道すがら、静かに落ちてくる雪にまみれつつ
「雪がしんしんと降っている」って英語でなんていうかなぁと、ふと思いました。
「しんしんと」などの擬態語・擬音語、言語学的にはオノマトペといいますが
日本語にはこのオノマトペが非常に多くて、
外国語に訳す際には一番苦労する部分なんですよね。
日本語のオノマトペは辞典があるくらいで(読むと楽しいですよ。私の愛読書の1つ♪)
欧米語や中国語の3~5倍存在するとも言われています。
なので、ぴったりくる英語の単語がある場合の方が少なくて
その状況にできる限りあった言い回しを考えるしかないんですね。
こういう時、やはり言語は文化だなぁと思います。
余談になりますが、大学の授業で宮沢賢治の「どんぐりと山猫」の中の
「山はうるうると盛り上がり」という一説をスペイン語に訳すという時間があり
ずいぶん悩んだ記憶が、オノマトペへの興味につながっている気がします。
英会話のクラスでも、こういう文化の違いを感じて頂きたくて
オノマトペの英語表現を時々ご紹介しては、皆さんに楽しんで頂いています。
「タラコのぷちぷち感」「納豆のねばねば」「もちもちした麺」
…英語でどう言ったらいいですかね (^^)
考えるのも、表現の仕方を知って「へぇ」って言うのも楽しいんじゃないかと思うのですが。
ちなみに、「雪がしんしんと降る」の英語は
やはり日本的な表現なので、そのまま英語にすることはできなくて
あえて言えば「It's snowing silently / quietly. 」くらいでしょうか。
…なんだかただの静かな雪になっちゃった。そうじゃないんだけどなぁ。