フレーズ丸ごと暗記の効果

日常英会話クラスはひとつのテーマを4ヶ月かけて、

関連するいろいろなフレーズを練習していきます。

今月からは、パーティで使う会話あれこれということで

まずはお誘いや、それを受ける時、またはお断りする時のフレーズの練習。

 

その中で「明日空いてる?」というのがあったのですが、

「Are you free tomorrow?」とご紹介した時、生徒さんたち「なんだ、そうかー」。

(言い方はいろいろありますが)

たしかに、簡単そうに見えて、実はスッと出ないフレーズですね。

 

出ない理由はいろいろ考えられますが

日本語では主語を言わない場合が多いこと、

「空いてる」にあたる英語が「自由である状態」であることが大きい気がします。

もし「あなたは明日自由ですか」という日本語を英訳しなさいとかいう問題だとしたら

英語にできる人も多いんじゃないかと思うのですが

今度は日本語がなんだか不自然ですよね。

 

日本語を英語に直訳しようとすると、行き詰まることが少なくありません。

それよりも、こういう場面ではこうというフレーズをそのまま練習して

その場面に遭遇した時、口から出るようにした方が実践的。

もっとも典型的な例が Thank you.

海外旅行中、「ありがとう」と言いたい場面で、考えることなく口から出ますよね。

そういう状態のフレーズを少しずつ増やしていけばいいんです。

そう考えて、クラスでは基本的には文法の説明を入れず

場面を想像しながら口に出す練習をしてもらっています。

もっとも、Thank you レベルになるためには、同じくらいの回数を口に出す必要がありますが。

 

さて、日常英会話クラスの生徒さん

次のクラスで「明日空いてる?」って言えるくらい、口に出してくれてるといいのですが。

でもできなくても大丈夫、また出しますから。

思い出して、忘れて、また思い出して、何年か後にスッと出るようになる。

勉強じゃなく趣味ですもの、それくらいのペースでのんびり続けるのがよいと思うのです。