あるきっかけで、デビューするバンドの英語の歌詞づくりをお手伝いする機会があり
先週末はそのCD発売記念ライブに行ってきました。
プロモーションビデオの上映もあり
自分の作った歌詞が流れるのを聞くのは、なんだか不思議な気分でした。
しかし本当に苦労しましたよー💦
日本語の歌詞を渡されて、英語への訳を依頼されたのですが
その方が作る歌詞は特に散文的で、イメージ満載、具体性なし。
さらっと流せば気持ちの良い言葉たちなのですが、いざ訳するにはその意味の理解が必要で
「これって、誰が誰に捨てられるの?」
「君の好きは温度が高い ってどゆこと?」
などなど、もう歌詞の雰囲気なんて置いといての、ヤボとしか言いようのない質問攻め。
改めて日本語と英語の構造の違いを思い知らされました。
今でも全くできている気がしませんが
うまく音に乗せて歌ってくれてたので、とりあえずよしとしましょう。
英語の基本は、「だれが、する、何を」のパッケージです。
「りんご食べたいなぁ」という文を英語にしてみてください、というと
まず「りんご」を口にする人が非常に多いのですが
基本パッケージを意識するなら、まず「誰が」。
面倒なことに、日本語ではこれをほとんど言いません。なのでおよそ意味の通じない英語になってしまう。
S&Sのクラスでは、基本的には文法の説明はせず
旅行英会話なら、旅行で使うフレーズを丸ごと口に出す練習をして頂いていますし
日常英会話も、言い回しを中心に練習してもらっています。
文法ありきのクラスはつまらないですから。
ただ、何年か続けて頂くいているクラスは、自分で文章を組み立てたいという意欲がでてきているので
最近は言う内容を作る練習も徐々に入れてきていますが
一番大事にしてもらうのは、この「だれが、する、何を」のパッケージ。
時間とか場所はどこでもよし、とにかくこの3つを離さず、先に言ってしまうのが大事。
そういう回路を頭の中に作ることで、英語での作文のコツがつかめてきます。
慣れるには時間がかかりますが、少しずつ、少しずつ。