口に出す練習には場面も必要

S&Sの英会話クラスで使う教材は、基本的にオリジナルで作成しています。

教室ではホワイトボードに例文などを映写して、皆さんに見ていただきながら進めていますが

その際に心がけているのは、なるべく写真や絵を入れること。

例文が記憶に残りやすくするためには、ただやみくもに暗記しようとするのではなく

それを言っている光景を想像しながら、口に出すことが効果的だと思うのですが

普通の生活では、クラスでやった言い回しを使う機会はほとんどありませんので

せめて練習の際、言っている場面を想像しながらできるように

その写真やイラストも、例文付で生徒さんにお土産としてお渡ししています。

 

以前もThank you. を例に少し触れましたが

「英語が話せた」という実感は、考えずに、その場面にあったフレーズが

気持ちから直接口に伝わってでてくる、それが実現できたときに生まれるのだと思います。

それにはやはり、それを使っている場面が必要で

自分がその中の登場人物になったつもりで言ってみると、記憶に定着しやすいです。

 

その中でもなるべく印象に残るものにしようと思って

人物の会話場面だけではなく、時には動物が話しているように見えたり

くすっと笑ってもらえるような写真を探します。

以前やった言い回しを出した際には、

「あ、ほら、あのキリンが窓から入ってきて言ってたやつ!」とか言ってもらえると

心の中でひそかにガッツポーズ(^^)

記憶をさぐる手立ては、音だけではなく他の感覚も伴ったほうが効率的だし

なにより、その場面でそういうフレーズを言っていたという印象が

気持ちとセリフを直接つなげるのに大きな役割を果たしているはずです。

 

というわけで、写真やイラスト選びには結構力を入れています。

時には英文を作るより、そののほうが時間がかかっていることも💦

本末転倒かしらと思うこともありますが、

それが少しでも生徒さんが覚えるきっかけになるなら、時間をかける甲斐もあるというものです。