結婚にまつわる文化の違い

この場で時々触れている、アルゼンチン人の友人たちですが

その一人である、日本人の彼女と結婚を決めた彼、

アルゼンチン大使館の書類の日本語訳など、いろいろ頼まれごとも飛んできましたが

その甲斐あって無事結婚♥ 来年にはアルゼンチンで結婚式となりました。

 

その彼女から相談されたのが、結婚式の席順のこと。

アルゼンチンだけでなく、ヨーロッパなどでは

家族は一番大切なので、新郎新婦の一番近くに座りますが、

純日本人の彼女はそれがどうしても納得いかない様子で

「家族は一番末席ですよね」

…そうかー、日本的に考えると、確かにそうですね。

 

家族が大切なのは世界どこでも同じ。

ヨーロッパでは、結婚は当人たちのイベントであり

それを一番近くで喜ぶべき人が家族なのだから、家族が新郎新婦の近くに座るのが当たり前です。

一方、日本では伝統的に結婚式は家と家の結びつきであり

家族は最も下座に着席して招待客をもてなし、宴会全体に気を配るのが役割とされてきました。

どちらが良い悪いではなく、文化の違いですね。

彼女にはその点を説明し、

アルゼンチンでの式なのだから、あちらの習慣に従ったらいいんじゃないかなと伝えておきました。

 

いつも書いていますが、文化の違いを理解することは、言葉以前に重要だと思っています。

「結婚」という言葉で想像する景色は、日本人と他の国の方々で全く異なるはずですよね。

特に日本は、家や、昔でいう村社会を中心とした独特の文化があり

それを基礎にした言い回しを無意識に使うことがよくあります。

彼女のおかげてまたひとつ新しい気付きができました。

 

ちなみに、ありがたいことに向こうでの結婚式に招待頂きました。

…片道30時間のフライトで向かう結婚式のご招待💦

実はご招待頂くのは、アルゼンチンではこれが3組め。

1組目は、正確にはお世話になった方の金婚式で、これは万難排して向かいましたが

前回の結婚式はクラスがどうにも空けられず断念。

今回は行けるかなぁ…思案中です。でもありがたい思案です。