もともと本を読むのが大好きなのですが
仕事柄、特に英語関連の書籍で話題になっているものはよく手に取ります。
先日図書館に予約していて届いたのが「50歳から始める英語」という新書。
タイトルは「50歳から」とありますが、
実際は年齢にかかかわらず、英語の勉強の仕方をいろいろな角度から指南したもので
もともと小説家の方が書かれているだけあって、読みやすい内容でした。
著者の方がおっしゃっていることは、私が普段思っていることとかなり共通していて
・発音は綴りからのカタカナに惑わされず、実際の音をよく聞いてまねる
・単語を続けて発音する際のリンキングを意識する
・読んだり書いたりするだけでなく、口から出せば出すほど定着する
…などなど。「そうそう、当たり前だよねー」とうなずきながら
でもこれをわざわざ本にできるほど、実際の英語教育の現場は違っているということも再度実感。
ただ、唯一S&Sで行っているやり方と違っているのは
この本を始め、英語の勉強法という指南書には必ず「毎日努力する」という内容があること。
語学の習得には、やはりそれが欠かせません。
毎日、少しずつでもいいから、英語に触れてこつこつ知識を積み上げるしかないんです。
しかしながら、S&Sの生徒さんに提供したいのは「楽しさ」。
予習復習に追われて、テストがあって、というような授業は
中高年で、趣味で英語をやろうという方には苦痛だろうと思っています。
クラスで気楽に、楽しく過ごして頂くためには
どうしても英語習得の「厳しさ」の部分は捨てざるを得ません。
確かにそれだと、習得のスピードがかなりゆっくりになるのは否めませんが
でも趣味ですもの。通訳になるでも、仕事の昇進がかかっているわけでもなし
忘れたらまた覚えればいいだけのこと。
それくらいの気軽さで、その代わり長く続けて頂くことで
結果として使えるフレーズが少しずつ増えていれば、それが理想じゃないかと思っています。
ちなみに、記憶は「覚えられる」という意識と、「楽しい」という感情が加わることで
定着効率がずいぶん上がるんだそうです。
「年で記憶力が衰えて…」と思った時点で、すでに効率ダウン。
なんでも前向きにとらえるのが、うまくいく秘訣だってことですね。