キンモクセイの香り

最近、外に出ると辻々でキンモクセイのいい香りを感じます。

もともと中国が原産の植物だそうですが

江戸時代に日本に入ってから、独自の品種改良で今の日本での姿になったそうで

その意味では、日本のキンモクセイは日本独自の品種という見方もあるそうです。

私はこのキンモクセイの香りというか、キンモクセイが香る季節の雰囲気が好きで

この時期、外に出ると幸せな気分になります。

 

さて、このキンモクセイ、英語では fragrant olive というそうです。

(私も知らず調べたのですが、英語圏にない木なのでネイティヴも知らないと思います)

fragrant は「香りのいい」という感じ。フレイグラン(t) という感じの発音です。

(フレ と グラ、いずれも間に「ウ」の音が入らないように一気に発音します)

香水などで「フレグランス」という言葉が半ば日本語になっているので

耳にしたことがあるかもしれませんね。

olive:これはどうも、キンモクセイの葉っぱがオリーブに似ているからのようですが

こちらは発音注意、「オリーブ」ではなく「アリ(v)」、「ア」が強いんです。

日本語になっている言葉ほど、こういう落とし穴が待っていたりして

私も時々見事に穴にはまります…

 

「どこでもキンモクセイの匂いがするね!」と言いたい時、どうしましょうか。

「匂い」は通常 smell ですが、いい匂いの場合は aroma の方がいいですね。

というわけで、単純に「どこでも」の everywhere を使って

The aroma of fragrant olive is everywhere.

「匂いがある / どこにでも」という組み立てですね。

 

あと、今朝家を出てきた時、キンモクセイの匂いがふわっと漂ってきたのですが

「漂ってくる」これは drift かなぁ。

漂流するといった感じの言葉なので、空気中なら in the air と入れたほうがよさそうです。

となると、

The aroma of fragrant olive came drifting in the air. 

come に drifting と続けて、きた+漂いながら の感じになると思います。

 

季節の変化を楽しむ日本の習慣を英語にするのは、なかなか難しいものですが

こうやって考えたりする楽しみがあるとも言えます。

自分で興味を持った内容は、記憶に残りやすいので

単語だけでもいいですから、英語で何て言う?と思ったら調べてみると楽しいですよ。