日本のハロウィンの異常な盛り上がり

先週末はハロウィンでしたね。

個人的には満月の方が魅力的でしたが、

子供たちにはやはり、お菓子をもらえる日の方がいいようで

住んでいる地域の商店街は、この状況にもかかわらず仮装した子供で大賑わいでした。

久しぶりに、教材のチェックをお願いしているKimちゃんとランチをしたのですが

商店街の人の多さに少々辟易して、はずれにあるイタリアンでゆっくり。

それはそれでいい休日でした。

 

ハロウィンは、もともとケルト民族のお祭りで

秋の収穫をお祝いし、先祖の霊をお迎えして悪霊を追い払う日のことです。

仮装は、悪霊を驚かせて追い払うためだったとか。

日本では、1990年代に入りディズニーランドがイベントを行ったことで

そのあたりから一般的になってきたと言われています。

 

それにしても、日本でのハロウィンの盛り上がりはすごいですね。

ケルトの流れですから、海外ではプロテスタント、主に英語圏の国に伝わっていて

フランスやスペイン、イタリアなどカトリックの国では知られていません。

日本はクリスマスやバレンタインなど

なんでもイベントに仕立てて商業化するのが得意な国ですが

宗教というものにある意味寛容な土壌が影響している気がします。

もともとの、季節の変わり目を大切な行事とする伝統にもあっているのでしょう。

さらにハロウィンは、仮装が日本のアニメ・コスプレ文化と融合して

他のイベントに比べても、より馴染みやすかったのかもしれません。

 

個人的には、仮装する趣味もなく、子供もいませんので

いつもの商店街が歩きにくくなっていたのが少々困りものではありましたが、

今年はこの状況で、季節の変わり目を感じる行事がほとんどなくなり

なんとなくぼやっとしたまま年末に近づいてきているので

時期を感じることができたのはよかったのかもしれません。

日本で過ごしていると、春の桜、夏の日差し、秋の紅葉、冬の青空などに加え、

それぞれの季節行事や

それに関連した、人との会話やふれあいを通じて、時間の経過を感じているということを

今年は改めて実感した気がしています。

あと2ヵ月になった2020年、

せめて少しだけでも、いつもどおりの冬支度を実感できる機会が得られますように。