新年になっての映画を見よう個人的キャンペーン、
今のところ週1本くらいの割合でせっせと実行しております。
先週は「ヴィンセントが教えてくれたこと(現題:St Vincent)」という作品でした。
2014年のもので、不良おじいちゃんが隣に引っ越してきた少年のおもりを頼まれるのですが
この少年がいじめられっ子だとわかるとけんかの仕方を教えたり
競馬場やバーに連れて行ったりして、なかなかの人生勉強っぷりを発揮します。
少年はおかげで、クラスにも溶け込めるようになるのですが
一方でおじいちゃんには、不良だけではない、いろいろと人生のウラがあって…というお話。
最後はなかなか感動的で、個人的には好きな映画です。
この映画の中で、お金のなくなったおじいちゃんが
銀行の窓口で、残高が足りず預金の引き出しを断られるシーンがあり
「どうしてもダメなのか!」と問い詰めた際
銀行員が冷静に「It is what it is.」と答える会話がありました。
日本語に直すと「仕方ないですよ」ということになります。
文法的に説明するのがなかなか難しいフレーズですが
「それは、 what it is =それであること です」という感じでしょうか。
「仕方ない」の英語表現としてまず浮かぶのが「It cannot be helped.」 です。
help は not と一緒になると「避ける(つまりnot help で避けられない)」の意味で使えます。
それは避けられない=仕方ない とうことですね。
あとは、他に選択肢がないという場面では「I have no choice. 」という言い方もあります。
私は個人的にこの2つを使うので
「It is what it is.」は、意味はわかるものの、自分では出てこないフレーズでした。
映画の中で、このセリフが結構何度か、しゃれた感じで使われていたので
とても印象に残っています。
さて、フレーズは口に出さないとなかなか定着しません。
今は飲食店が20時で閉まってしまうので、なかなか夕食に困る状態ですが
これも It is what it is. って感じですね。
クラスの後、20時を超えて家に帰る途中
よく伺う小料理屋さんの前を通った時につぶやいてみました …切ない。
早くあの店の煮魚が食べたいなぁ。