先週、アルゼンチン人の友人たちとのパーティの件に触れましたが
その際に感じたことをもう1つ。
パーティのホストの友人は現在、御多分にもれず、毎日在宅勤務中なのですが
何かうまくいかないことがあると、すぐに「Putamadre!」と叫んでいると
妻である日本人の女性が言ったところ、どっと笑いがおきました。
女性はスペイン語が話せないので、意味が知りたかったようなのですが
この言葉、放送禁止用語にあたります。TVで「ぴー」って消されるあれ。
英語で「F●ck you!」と叫ぶようなものです。
(すみません今回品がなくて…)
ただ、実際スペイン語圏では日常会話でしょっちゅう出てきます。
放送禁止用語ではあるものの、生きた会話では容認されているという感じです。
もちろん、子供が真似て口にだせば
すぐにお母さんが「そんな言葉二度と使っちゃだめ!」ときつく𠮟ります。
その他にも、同じようなたぐいの言葉はいっぱいあって
「汚い言葉を使って罵る」という意味の動詞まで存在します。
そういう言葉がよく出てくるのがサッカーの試合で
選手が反則の判定に不服で、審判につっかかっていく際、つい口にすれば
すぐにイエローカードが出されたりします。
で、そういう話をしていた時に「日本語ではどう言うの?」ときかれて
もう1人の日本人と「うーん…」
スペイン語のそれらに値する罵りの言葉が、日本語では思い浮かばないのです。
在宅の彼が叫んでいる「Putamadre!」というスペイン語は
直訳すると「おまえの母ちゃん娼婦!」という意味になります。
スペイン語の汚い言葉はたいがい、娼婦か下半身系に関連したものになりますが
日本語で、おおっぴらに口にできるここまでの表現が思い付きませんでした。
日本人である友人と私が女性だからというわけでもないと思います。
友人が「…おまえのかあちゃんでべそ、的な?」と発言し
小学生のケンカか?と笑いあって、その場は終わりましたが。
日本語には、ケンカする際の相手を罵る言葉って、ないのかもしれません。
性格をあげつらうとか、そういうことはありますが
いわゆる一言で相手を最高に侮辱するような言葉。
それだけ穏やかな、優しい、礼節をわきまえた言語だということなのでしょうか。
ひょっとしたらそういう言語に支えられた国民性も
英語をはじめとした外国語の習得の壁になっているのかも、などと思った出来事でした。
※これからスペイン語をやろうと思う方は、今日だしたような言葉を覚えちゃいけませんよ💦