4月から、ボランティアで外国人に日本語を教えています。
昨年取った日本語教師の資格を生かしてみたいと思って始めたのですが
テスト用に勉強はしたものの、いざ教えるとなると、日本語って本当に難しいですね。
まず改めて認識して驚いたのは
日本語って、形容詞まで活用するんですよね。意識したことあります?
英語だと、例えば tasty はどんな文章になっても tasty ですが
日本語では「おいしい」は「おいし-そうな」「おいし-くない」「おいし-かった」など
語尾がいろいろ変わってします。
まぁその分、英語は動詞で表現するんですが
ラテン語を元とするスペイン語やフランス語などは動詞が活用するので
日本語での動詞の活用はまだいいとしても、形容詞まで…
その上、形容詞にも「い」で終わるもの(おいしい)と「な」で終わるもの(静かな)があり
(後者は、国語では形容動詞と呼ばれるものです)
それぞれ活用の仕方が違うので、学習者はほんとに大変。
格助詞と呼ばれる、いわゆる「てにをは」の使い方も難しいし
その上、ひらがなとカタカナ、新聞を読むには2500の漢字が必要です。
私だったら投げ出してしまいそう…
幸い担当している生徒さんはジャマイカ出身で英語が通じるうえ
スペイン語も独学で勉強していて、動詞が活用することについての抵抗感はなく
さらに語学好きで、日本語に興味を持って取り組んでくださるので
文法的なところは英語で説明しつつ、楽しく過ごしています。
とはいえ、その分鋭い質問も多く、そのたびにテキストをひっくり返して説明を考えたり
こちらも本当に勉強になります。
日本語を話せるからといって、日本語をうまく教えられるとは限りません。
英語も同じで、生徒さんにわかりやすく教えるには、英語が話せるだけでは全く不十分ですから
日本語を教えつつ、英語のクラスに活かせるやり方も研究できる
一石二鳥の作業だと思って、少しがんばってみようと思っています。