日本の当たり前をまた1つ認識

現在ボランティアで日本語を教えているジャマイカからの生徒さん。

8月はボランティアセンターが休みなのですが、勉強したいというので

先日初めてうちに来てもらってクラスをやりました。

 

毎週のクラスでは、日本語の勉強が目的ですので

お互いのプライベートなどを話す機会はあまりなく、

日本語の勉強のあいまに、今回初めていろいろ話をしたのですが

日本の生活についていろいろ疑問があったらしく、質問の出ること出ること。

昨年英語の教師として来日したものの、クラスはオンラインで友達もあまりできず

疑問に思っても聞く相手がいない状態だったようです。お気の毒に。

 

真っ先に聞かれたのは

「日本はこんなに安全なのに、なぜセキュリティシステムのある家があるの?」

始めは何が疑問点なのかわからず「ジャマイカはどうなの?」と聞いてみると

ジャマイカは残念ながら治安が悪く、

一軒家は皆玄関や窓に鉄格子をはめるのが当たり前なんだとか。

なので、日本で自動的にライトが点灯したり、カメラをつけたりしている家は

彼女から見れば、必要ないのになぜ?ということになるようです。

「日本でも泥棒はいるし、一人暮らしの高齢者も増えているから

 親を心配して子供がつけることもあるよ」という答えしかできませんでしたが

改めて、日本の安全度の高さと用心深さを感じた質問でした。

でも考えてみれば、他国に比べれば段違いなほど安全なのに

なおセキュリティシステムをつけなくちゃと思うくらい、不安感の残る社会というのも

なんだか切ない感じがしますね。

昔は地域のつながりとかで解決できていたのかもしれないのに。

 

※余談ですが、「鉄格子」を「iron grill」と言っていて、調べたら確かにそうでした。

 「格子」って「latice」しか知らなかったのですが

 焼かない道具でも、ああいう鉄の格子状になったものは grill なんですね。

 またひとつ勉強になりました。

 

その他、いろいろな質問に答えること2時間ほど、日本語の勉強も2時間ほど、

結局4時間以上うちに滞在し

その後覚えた日本語を実践で使いながら、近所の商店街でお買い物を楽しんで

満足して帰っていきました。

今月いっぱいは夏休みなので、またどこかで来てくれる機会がありそうです。

また予想外の質問がでるのかな。

答えるのは大変ですが、普段の当たり前の感覚を見直しできる、いい機会になります。