先日横浜で飲んでいたら、若い外国人のおにいさんが一人でいらっしゃり
こちらも一人、お国を聞くとアメリカ、マスターはあまり英語が得意でないということで
しばらくお話しさせて頂きました。
アメリカ軍の船の操縦士だそうで、まだ25歳。
中東や東南アジアをまわった後、長崎に入り神戸に滞在した後で横浜へ。
横浜には3週間滞在し、11月半ばには帰国だそう。
この状況下、他の国では入港しても上陸することは許可されず
日本に着いてやっと町に入ってもいい許可が出て本当に嬉しかったそうです。
「4か月半も船の中だったから、日本が外に出してくれて感謝だよ」と言っていました。
横浜では寝る場所もホテルで、船には仕事に戻るだけで快適なんだそう。
彼が先に店をでていくまで、1時間ほど話をしていたのですが
ここ2年ほど、教材チェックをしてくれているアメリカ人の友人や
日本語を教えているジャマイカ人の生徒さんとの会話以外
ほとんど英語で話す機会がなかったので
(しかもいい感じで酔っ払いでしたし)
ちゃんと話せるかしらとちょっと心配もあったのですが、
結構わかりやすい話し方だったこともあり、楽しい時間を過ごすことができました。
英語そのものよりも、やはり改めて(酔っ払いの頭で)考えたのが
1時間話を続ける話し方のことでした。
「なんで英語を話せるの?」という質問から
「小さい時に赤毛のアンを読んで、オートミールの朝食って食べてみたい!とか
出てくる風景とか、外国の知らない文化に憧れた」と答えると
「で、食べてみてどうだった?」と質問が続きます。
「…鳥の餌みたいだった」と答えると
「でもアメリカ南部には、もっと鳥の餌みたいな朝食があるよ」とスマホで写真を見せてくれます。
もし彼が、私の答えに「そうなんだ」で終わらせれば、そこで会話は終了。
「どうだった?」と聞くことで、また話が続くんですね。
教室では、英会話を教えてはいるのですが
会話の背景にある、英語をはじめとする外国語の文化や
会話を楽しむための、こういった話の続け方も生徒さんに伝わればと思っています。
「通じた!」という気持ちが嬉しいのが外国語での会話のだいご味ですもの。
文法関係なし、私も会話ではかなりのブロークンイングリッシュです。
でも話が弾むのは、Yes / No で終わらせない、
相手の返答への返し方が一番重要なんだと思っています。
船乗りの彼は、帰国する前に、同じ船の友人と箱根と京都に旅行もするようです。
まだ少し紅葉には早いですが、日本を楽しんでもらえますように。