昨晩、家で「ナイブウアウト(原題:Knives Out)」という映画を見ました。
2019年のアメリカ映画で、探偵もののミステリーです。
主演が007の6代目ジェームズボンド、ダニエル・クレイグ。
その他の俳優さんたちもとても個性的で、演技もすばらしかったですが
脚本がとてもよくできたストーリーで、探偵小説を読んでいるような感じです。
有名な老小説家の自殺が発見されるところから始まりますが
子供や孫たちはそれぞれ金銭的な問題を抱えていて
誰かが殺したのではないかという疑いから探偵が登場します。
遺言書で、小説家の世話をしていた看護師に全遺産がいくことがわかるとさあ大変、
家族は恥も外聞もなくその看護婦に詰め寄り、お互いをなじりあう本性が見えてきます。
そのメンバの誰かが本当に小説家を殺したのか、でもどうやって?
看護婦は本当にいい人なのか、彼女が殺したのか?
最後まで本当に、上質の小説そのもののような映画でした。
さて、この家族がお互いをののしりあう場面で「How dare you!」というセリフがでてきます。
日本語訳は「よく言うわ」とついていました。
これ、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんが国連の演説で使って有名になりましたね。
世界の政治家が口ばかりで行動しないことを批判した演説でした。
日本語では「よくそんなことができますね!」と訳されていることが多いです。
dare はもともと「思い切って~する」という意味ですが
「How dare you!」=よく言うわ、よくやるわ という感じ。
How dare you say(do) that! の省略な感じなので、あとにいろいろつけることも可能です。
How dare you ask me a favor! よく私にお願いできるね!
How dare you call me a liar! よくも私を嘘つき呼ばわりしたわね!
いずれにせよ、相手が言ったことに怒りを持っている感じなので
自分で言うことはあまりないでしょうが(ない方が人生平和です)
映画で結構でてきますので、覚えておいて損はないです。
自分で言うための dare は「あえて~する」という意味でのほうが機会が多いですね。
「I will dare to tell him the truth. 」私はあえて彼に真実を伝えるつもりだ。
「He won’t dare to ask me out. 」彼に私をデートに誘う勇気はないだろう。
こんな感じでしょうか。
COVIDの雰囲気もだいぶん収まり、街なかも賑やかになってきました。
今まで会えなかったお友達と外食されたり、旅行に行かれたりして
生徒さんたちも毎日楽しんでいらっしゃる様子を伺うと嬉しくなります。
I dare to eat out with my friends. あえて友達と外食する のも
I won't dare to go on a trip for now. 今のところあえて旅行に行かない のも
それぞれの考えなので
ご自身が納得した形で、楽しく過ごして頂ければと思っています。