クリスマスケーキは日本の風習

クリスマスも終わり、いよいよ年末も押し迫ってきました。
私の住んでいる地域の商店街も、25日まではクリスマス一色だったのに
昨日歩くと、もうお正月飾りやおせちの材料で埋め尽くされていました。
お店の方も大変ですね。
 
クリスマスは、鳥とケーキを用意する方が多いようですが
鳥はアメリカでクリスマスに七面鳥を食べるのを真似たもので
これは結構知られているんじゃないかと思います。
じゃあ、ケーキは?
実は、クリスマスにケーキを食べるのは日本独自の習慣です。
1922年に不二家さんが「クリスマスにはケーキを食べよう!」と言い出したそうで
しかも生クリームの白とイチゴの赤は、日本ではおめでたい組み合わせ。
かくしておめでたい(?)クリスマスの定番になりました。
 
各国のクリスマスのお菓子を見てみると
フランスではブッシュ・ド・ノエル、これは最近日本でも見るようになりました。
ドイツはシュトーレン、ドライフルーツの入ったパンを薄く切って食べます。
イタリアはパネトーネ、これもドライフルーツの入ったシフォンケーキ形のパンです。
スペインはポルボロンという、ホロホロしたクッキーのようなお菓子を食べます。
アメリカは、七面鳥以外決まったものはないように思います。
常識だと思っていた日本の習慣も、案外独自だったりするものですね。
 
ちなみに、生クリームといちごの乗ったケーキは「ショートケーキ」と呼ばれていますが
英語でも short cake は存在します。
ただし、英語ではビスケット生地のものを指すのが一般的で
これも不二家さんが日本人向けに、ふわふわのスポンジ生地にアレンジしたそうです。
もし日本風「ショートケーキ」を英語で言いたい場合は
Japanese strawberry sponge cake とでも表現した方が誤解がないかもしれません。
 
さてさて、あと4日で2021年もおしまい。
来年も生徒の皆さんに楽しんで頂けるクラスができることを祈りつつ
新しい試みを試行錯誤しながら年越しを過ごす予定です。
皆様にとっても素晴らしい新年になりますように。
 
※次週はお正月のため、1回お休みさせて頂きます。