日常英会話のクラスでは、時々会話のテキストを離れて
「お楽しみ回」という時間を設けており
歌をやったり、映画のワンシーンを見たり、絵本を読んだりしています。
内容はクラスの方々の興味や状況にあわせて、講師の方に選択をお任せしていますが
最近自分のクラスのいくつかで
「はらぺこあおむし」の絵本を英語で読んでみるというのをやりました。
原題は「The Very Hungry Caterpillar」あおむしはキャタピラなんですね。
日本語での絵本も有名なので
生徒さんのほとんどが内容をご存知なのも、選んだ理由の1つです。
英語の絵本は、作品により英語のレベルも異なりますが
英語を学んでいく上でいい教材になります。
出てくる単語は基本的に易しいですし
文章にリズムがあって、英語のリズムを体感するのにとてもいい文章が多いです。
また、子供が単語や文章を覚えるようなつくりにもなっているため
色や動物など、同じジャンルの単語にまとめて触れられたリ
1つの言い回しが何回も出てくるので、それを覚えてもらいやすいということもあります。
今回の「The Very Hungry Caterpillar」は、曜日ごとにあおむしが食べる果物が出てきて
「でもまだはらぺこだった」とつながります。
曜日の復習、果物の名前とその英語での発音の復習、
(いちごはストロベリーじゃなく、スチュロゥベリィですねー などなど)
さらに「He was still hungry.」と繰り返すことで「still」の意味が自然に体に入ってきます。
はじめは文字を追うので必死の生徒さんたちも
何度も繰り返して読んでいくうちに、リズムもよくなってきて
「He was still hungry.」の部分はもう見なくても言えるくらいになりました。
それくらいのこと と思われるかもしれません。
でも、それくらいのことを積み上げていくのが、英語の学習ではとても大切なんです。
さて、あおむしさん、土曜日は山ほどのものを召し上がります。
On Saturday he ate through one piece of chocolate cake,one ice-cream cone,
one pickle, one slice of Swiss cheese, one slice of salami, one lollipop,
one piece of cherry pie, one sausage, one cupcake, and one slice of watermelon.
1文章ずつ順番に読んでもらい、土曜日にあたるとみなさん悲鳴が。
でもこれも、繰り返せばなめらかに言えるようになるんですよ。
で、言えると達成感があってちょっと嬉しい。これも絵本読みの良い所です。
クラスの後は、結構皆さん満足そうな様子で
「孫に読んであげられるように練習します!」など言ってくださいました。
英語の絵本を読んであげられるおばあちゃま、素敵です。
時々こういうクラスを入れるのも、S&Sならではじゃないかと思っています。