先週の土曜は十五夜、中秋の名月でしたね。
お天気もよく、私の家からもきれいなお月さまが見えて、しばらく鑑賞しておりました。
まだまだ夏の名残も濃いこの時期になぜ「中秋」なのかというと
中国の旧暦からきている習慣で
旧暦では7~9月が秋なので、8月15日はちょうど秋の真ん中ということらしいです。
日本には平安時代に伝わり
貴族たちは、月を眺めて和歌を詠む「観月の宴」を開いて楽しんでいたとか。
また、中秋の名月を、「十五夜」とも言いますが
月は新月から満月まで15日かけて満ちていくため
旧暦では新月の日から数えて15日目の夜を十五夜と呼ぶんだそうです。
なので、秋に限らず15日めの夜はすべて十五夜なのですが
中でも中秋の名月が美しいので、特にこの日を指すようになったらしいですね。
また、お月見団子も中国から伝わった風習で
中国では名前の通り月餅を供えるらしいですが
日本ではもともと芋や豆を供え、形を変えて満月を表わす現在のお団子になりました。
ススキを添えるのは
災いから作物や家を守ってくれる魔除けの力があると信じられていたからだそうです。
生徒さんに、様々な季節行事を大切にされている素敵な方がいらっしゃいますが
先週もおそらくお月見団子を作って、ススキとともに供えていらっしゃったのでしょう。
そんなちゃんとした生活ができる大人になりたいなぁ。
ちなみに英語では、この時期の美しい月は Harvest Moon=実りの頃の月 と呼びます。
お団子は dumpling、ススキは Japanese pampas grass
十五夜は 15th night とでも言いましょうか。
こういう季節行事は、どうやって英語で説明するかを考えるのも面白いものです。