アルゼンチンにとってのサッカーの重み

サッカーにご興味のない方にはこんな話題で恐縮ですが

本日、ワールドカップでアルゼンチンが優勝し

ほぼ一日たった今でも、私はまだ興奮冷めやらぬ状態です。

 

アルゼンチンという国にご縁ができて以来

日本からは地球の真裏、最も遠い土地ではあるものの

たびたび訪れ、そのたびいろいろなことを肌で感じてきました。

経済的に本当にぼろぼろな国で

過去に9度も財政破綻を起こし、そのたび銀行口座が封鎖されたりして

今でも日本以上、年7%というインフレに苦しんでいます。

国民は自国通貨と銀行を信じていないので

アルゼンチンのペソという通貨をなるべくアメリカドルの現金に換え

文字通り布団の下(あちらではベッドマットですが)に敷いています。

日々ペソの価値が落ちているので

お店では、決済が先になるカード払いより現金の方が安く買えます。

私は政治や経済政策については全く素人なので

なぜこんなことになるのか、いつも理解に苦しむのですが

よくも悪くもラテンのゆるさとずるさが

政治に反映されているのかしらと思ったりもします。

 

そんな苦しいことの多いアルゼンチンで

唯一皆が心から楽しめ、希望を持てるのがサッカーなんです。

それこそ老若男女問わず

アルゼンチン代表チームを文字通り「命がけ」で応援しています。

今回の優勝を祝いに、首都ブエノスアイレスのオベリスク周辺には

100万人以上の人が集まっているとか。

(ブエノスアイレスの人口は300万人です)

ニュースで、仕事を辞めたり家を売ったりしてカタールに来たとか

帰りの飛行機代もないけど来たとかいうアルゼンチンサポーターが出ていますが

私からみればさもありなんという感じです。

日本人からはおよそ想像もできないほど

アルゼンチン人にとって、サッカーは本当に大切なものなんですよね。

 

現地の友人たちから、喜びのメッセージが次々に届いています。

私もこの歓喜に浸りながら、残り少ない2022年を過ごしたいと思います。

!VIVA ARGENTINA!