先日、町田教室から電車で帰ってきた際のこと。
車両の端にある3人掛けの席に座っていたら
向かいの列の、真ん中の空いた席に来られた高齢の女性の方が
「失礼します」と一言声をかけてから腰かけていらっしゃいました。
その一連の所作がとても美しく
一日の終わりをなんだか幸せな気分で過ごすことができました。
S&Sの生徒さんは60-70代、あるいはもっと上の方が中心だからか
何かご連絡を頂くときも、LINEなどではなく電話での通話が多いです。
電話を切る際「ごめんください」とおっしゃる方が多くて
最初は慣れずに戸惑ったものの、その耳触りの良さにいつしか真似するようになりました。
(会社員時代には「失礼します」が定番だったので)
クラスの始まりも、何か用事があった際などを除いては
早めに教室に来られる方が大多数で
バスで来られる方は、ぎりぎりは良くないからということで
間に合う便よりさらに1本前のバスに乗ってこられる方も多いです。
また、クラスの会話では
「梅が咲き始めましたよ」「●●公園の藤はきれいよ」など
季節の移り変わりを教えて頂くことがしょっちゅうあります。
そのたび、「藤は英語で何でしょうかー?」などと
会話を切って英語に話題を持って行く、無粋な私ではありますが。
(藤は wisteria ウィステリア、海外でもよく見かける花です)
毎日ばたばたと暮らしていると
ちゃんとしたご挨拶や、時間に余裕をもって過ごすことなど
ともすれば忘れがちになるのですが
生徒さんといると、日本の美しい習慣を改めて教えて頂いているようで
そういうことを大事にして生活したいなぁと、改めて思わせてくれます。
心の余裕がないと無理なのかなー。あと10年くらいしたら追いつけるかしら。
でも10年後も、やっぱり私はばたばたしている気がする…うーん。