先日、久しぶりに家で映画を見ました。
邦題が「クーリエ:最高機密の運び屋」
原題は「The Courier」で、「密使」という意味です。
(フランス語が語源で、フランス語では邦題そのものの運ぶ人の意味になります)
実話がもとになっていて、キューバ危機の時代にソ連に疑われずに潜り込むため
平凡なイギリスのサラリーマンがスパイとして機密の運び屋を手伝うという物語。
とてもいい映画で、これが実話とは思えないような内容でした。
映画を見るのは、半分英語の勉強のためなのですが
今回セリフでおっ!と思ったのが
「Can you hold your alcohol?」というもの。
hold はもともと「持っておく」という意味ですが
体にお酒をためておくという感じになるので
「お酒をためておくことができる?=お酒は強い?」ということになります。
スパイになったサラリーマンが、ソ連にいる味方のスパイと初めて接触し
一緒にご飯を食べている時に聞かれて
少し空気がやわらかくなった時のセリフでした。
お酒が強い・弱いは、日本語直訳の strong/weak では表現せず
前述のような hold を使ったり
単純に I can drink a lot.(たくさん飲めます)だったりします。
飲めないのであれば、否定にすればいいだけです。
strong/weak は、体力的・精神的・社会的に強い/弱いを表すので
お酒に関して使うことはありません。
単語の持つイメージを把握するのも、言語を学ぶ上では大切なことですね。
ちなみに、大酒飲みのことは
She drinks like a fish.(彼女は酒豪だ)のように言ったりします。
日本語では酒豪のことを蟒蛇(うわばみ)と、蛇に例えますが
そういえばなんで蛇なんだろう。調べておかねば。
また、お付き合い程度に飲みますなら
I’m just a social drinker.
社会生活で必要な程度に飲みますということですね。
こういう何気ない言い回しに触れるのも
言語をやっていく上で楽しいことの1つでもあります。