ガイドの話ばかりで恐縮ですが
今は繁忙期まっさかり、次から次に外国からゲストが到着します。
先週はアルゼンチンからのゲストと金沢に行き
今週はスペインからのご家族を東京案内後、高山から金沢へ。
毎回行くところはほぼ同じなので
東京なら浅草や明治神宮、金沢なら兼六園や武家屋敷はもう何回行ったことやら。
昨日もスペイン人家族とともに大賑わいの浅草へ。
最近着物レンタルが大流行りらしく、着物姿の人も結構多いのですが
「あれはゲイシャか?」
「ちがいます、着物レンタルを楽しむ観光客です!しかも多分韓国人!!」
こんな会話も毎回繰り返されます。
(芸者さんへのあこがれは、本当に並大抵ではない。。。)
冒頭の写真は、そんな着物レンタル店の宣伝のお姉さんなのですが
見て頂くとおわかりのとおり
最近の着物レンタルは、帯はレースでなんだかお花のように結び
首元にはネックレース、
髪にもそれに合わせたふわふわした飾りをつけています。
京都で見かけるのもこういうスタイルが多くて、どうも流行りみたいです。
若い女性にはこういうのがウケるんでしょうね。
確かに可愛い感じはするのですが
もうすぐ58歳の私からみると、うーん、これって着物?
なんだか伝統的な、着物と帯の組み合わせや季節の柄の楽しみが
全く感じられずにちょっと寂しい気がしてしまいます。
そんなことを言っていると、着物がますます衰退するのかもしれませんし
これはこれで、1つの発展形として認めた方がいいのかしら。
でもなー。。。
と、見かけるたびにもやもやした気持ちを抑えられず
ついつい「本当の着物はああいう感じじゃないんだけどね」などと
ゲストには余計なことを説明してしまったり。
S&Sの生徒さんには、お茶や三味線を習っていたり
中には教えていらっしゃる方もいて
そういう方が見られたら、卒倒するかもしれないですね。
でも、着ている人が楽しいのなら、その方がいいかもしれないし。
伝統をどういう形で守っていくのかは、本当に難しいなと感じる、最近の出来事です。