日本の果物はなぜ高い?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先週末に、甲府までワイナリーのブドウ園のお手伝いに行ってきました。

キスヴィンさんという、結構有名なワイナリーさんなのですが

ご縁あって、毎年この時期にぶどうに笠をかけるなどの作業を手伝っています。

写真はお世話したシャルドネのぶどうの子供。

こちらのワインは、本当に手がかかっていて

雨はよけたい、でも日光は当てたいということで(笠は基本雨よけなんだそうです)

特注のプラスティック製の笠を使っていたり

ぶどうの粒になるべく日光を当てるために、細かく粒を取ったり。

実際に作業をしてみると本当に大変で

仕事が増えれば、その分価格に反映されるというのがよくわかります。

 

また、翌日は同行した友人の大学の先輩の農園にお邪魔して

さくらんぼ狩りを楽しんできました。

そちらも、秋はぶどう狩りをやっているところで

今は摘粒という、粒を大きくして房の形を揃えるたための、粒の取り除き作業の真っ最中。

1つ1つの房の、1つ1つの粒を見ながら、粒を取り除いていきます。

そりゃシャインマスカット高いわ。。。

 

海外からのゲストによく

日本の果物はどうしてこんなに高いんだ?と聞かれます。

海外の市場やスーパーをご覧になったことがあればわかると思いますが

ヨーロッパなどでは、形が多少変でも大きさが揃ってなくても

台にどーんと積み上げて

お客さんは自分の好みのものを取って、重さで料金を払います。

もし痛んでいたりしたら、それは取らなければいいだけの話。

ぶどうであれば、ひと房の形なんてばらばらで、それが普通です。

 

ぶどうは形がよくなるよう手をかけ、きゅうりは曲がっているものははじいて

いちごは粒の大きさごとに仕分けてパック詰め。

その手間を価格に反映しなくては、生産者はやっていけません。

でも、他の国の様子を見ていると

そこまでやる必要があるのかしら?といつも本当に感じます。

量り売りの青果って、どうして日本では成り立たないのかしら。

どなたかご存知でしたら、教えてほしいくらいです。

 

話はもとに戻りますが

キスヴィンさんのワインは、ずば抜けてお高いですが本当に美味しい。

あと、さくらんぼ狩りにお邪魔した萩原さんの農園は山の中腹にあり

晴れた日には富士山と甲府盆地を眺めながら、おいしい果物がたのしめます。

もしご興味あれば、ぶどうの時期にでもぜひおいでください。

※キスヴィンさんは基本的に、お手伝いもワイナリー見学も受け付けておりません。

 

Kisvin

http://www.kisvin.co.jp/

萩原フルーツ農園

https://hagifruits.net/