日本のトイレは難関なんですよ

先日のガイド中のこと。

ゲストが到着した日、初めての日本でのランチ中に、トイレから「MIKIーーー!」と呼ぶ声が。

なんでしょうか?と駆けつけてみると

シャワートイレがしゃーーー!と噴水になっていてあたりは水びたし。

何なのかわからぬまま触ってしまったようです。

あわてて水をよけつつ、止めるのボタンを押し

お店の方に、床がびしょびしょになってしまったのをお詫びすると

「よくあることですから、お気になさらず」とのこと。

…よくあるんですね、大変ですね。

 

シャワートイレの使い方は、ゲストに最初に説明が必要な点の1つです。

観光客の間ではわりと有名にはなっていますが

実際使うとなると、日本語と小さい文字の英語で書かれているだけなので

初めてのゲストは戸惑います。

一度使うと、結構気に入って「買いたい!」と言う人もいるんですけどね。

(ただ、日本の製品は日本の水質に合わせて作られているので

 外国では動作保証はできないそうです:一度本当に必要でTOTOさんにお伺いした話)

 

シャワートイレもそうなのですが

他にも、日本のお手洗いには本当にハードルがたくさん。

入口からして、和食の店では男女の区別が漢字でしか書いていないお店も多い。

一番の難関は水を流す方法で、これが場所により千差万別。

昔ながらのレバーを下げるものならわかりやすいのですが

手をかざすもの、青い丸いボタン、シャワートイレの操作パネルの上部の「大小」

(「大小」の区別のボタンがあるのは日本だけです)

はたまた最近はセンサーで便座を離れると自動的に流れるものまで。。。

考えてみると、自分自身も知らない場所のお手洗いでは

流す用の操作をいろいろと探すことも少なくない気がします。

 

日本は、メーカーさんが日々デザインや操作性を研究して

より便利に、またはおしゃれになるように工夫をほどこしているのだと思いますが

お手洗いのような、だれでも簡単に使えることが必要な場所には

ある程度の操作統一性のようなものが必要なのではないかと思います。

これは外国人観光客の視点だけではなく

機械が苦手なご年配の方や、障害を持つ方々にとっても大切なことじゃないかと。

トイレメーカーの人に、その点を伺ってみたいものです。

 

とはいえ、今日明日には解決しない問題ではあるので

今日も「For Flush!」と書いたメモを握りしめて、レストランの流すボタンに貼りつつ

ガイドをする毎日です。

(男性トイレには入れないので、男性のゲストにはごめんなさいと思いつつ)