最近、フードロスという言葉が日本語になってきていますね。
まだ食べられるのに廃棄されてしまう食料のことですが
最近は各企業とも、このフードロスの低減に取り組んでいると聞きます。
その中でも、身近にあるファミリーマートで
傷がついたなどで商品として売れないバナナを使ったアイスや
ブロッコリの芯を使ったスナックなど
廃棄を減らす商品を開発されているという記事を読みました。
写真のような商品で、期間限定だったようで、今は店頭で見当たらないのですが
もともと食べ物を残したり捨てたりするのがとても嫌いな私としては
こういう取り組みはとても好意を持てて
これからはなるべくファミマに行こうとまで思ってしまいます。
※写真はファミマさんのサイトからお借りしています。
英語というか、外国語に訳しずらい日本語はたくさんありますが
その中でもこの「もったいない」という言葉、なかなか面倒です。
よく使われるのが wasteful ですね。
直訳すると「無駄な」とか「不経済な」という意味になりますので
Throwing away food is so wasteful. 食べ物を捨てることは本当に不経済(=もったいない)
という文章は成り立つし、実際そのように訳すのが普通だと思います。
「もったいないなぁ!」という一言だけなら「What a waste!」
ただ、日本語の「もったいない」の意味って、不経済というだけじゃないですよね。
調べてみると、「もったいない」は仏教用語が由来の言葉らしく
元々は「ものが持つ本来の価値をなくしてしまうことが惜しい」という意味なんだそうです。
自分自身を含め、すべての物事は、存在するのが当たり前ではなく
目には見えない力や働きに助けられていることへの感謝の気持ちが含まれているとか。
なので、単純に「不経済、無駄」という言葉では説明できないのだと思います。
言葉って本当に文化そのもの。深いなぁ。
でも言語が好きな私としては、こういう知識が増えるのもまた楽しみのひとつです。