シニアの英会話は「習い事」でいいんです

先日、何かの記事で

シニアの習い事の人気ランキング1位が英会話という話題が目につきました。

だったらうちの教室も、もっと大賑わいになってもいいはずなんだけど(笑)

…という冗談はさておき(でも結構本気)

調査の回答者の半分以上、54.7%の方が英会話をやりたいと答えられたそうです。

 

じゃあ、どうして英会話をやりたいのか?の理由を見てみると

①映画を字幕なしで観たい

②街で外国人に何かを聞かれたとき、お手伝いしてあげたい

③海外旅行でぺらぺらっとしゃべってみたい

④脳トレ

記事によると、だいたいこんな動機だそうです。

うむ。。。

 

このBlogでちょいちょい触れていますが

誤解を恐れず言ってしまうと

①②③は普通の英会話教室では無理だと思います。ごめんなさい。

映画なんて、教えてる立場の私だって字幕なしじゃ全部はわかんないです。

日本でも外国でも、英語で話したいなら

あらゆる場面の会話を「発話する」練習を毎日毎日やらないと

話せるようにはなりません。

(道案内とか旅行だと場面が限られてくるので、比較的容易ではありますが)

週一回、1時間ほどの練習では量が足らなさすぎる。

 

英会話教室に通うというのは、英語に触れる機会を作るということなので

もちろんそれを推進力に毎日練習すれば、話せるようになります。

ただ毎日やっても、するっと話せるようになるには10年単位の時間がかかります。

そう言うと、中高年向けの当教室では絶望の声が挙がります。当然…

 

じゃあ生徒さんたちは。どうしてS&Sに通ってくださっているのか。

答えは単純、楽しいからだと思います。

残った動機の④脳トレ、いいじゃないですか。

試験があるわけじゃなし。今更通訳を目指すわけじゃなし。

頭を使っている実感があればよし。

あるいはシンプルに英語が好きだから。英語に触れているのが楽しいから。

それで充分。だから続けられる。学生さんとは違う理由で。

私の母86歳は、手芸が好きでパッチワークの教室に参加していますが

パッチワークを習うのに、好き以外の理由が必要?

シニアにとって、英会話もそれと同じなんだと思うんです。

 

中高年の英会話は「勉強」ではなく「習い事」。

そういう感じで通っている生徒さんが、結果長く続けて下さっている気がします。

もっとも、そのクラスを運営するこちら側も

ちゃんと楽しんで頂けるクラスを提供しなくてはいけないのですが。

なので、S&Sの英会話講師って

実は普通の英会話スクールより大変なんですよ。(笑)