先週、ムヒカ元大統領が亡くなったというニュースが届きました。
ご存知でしょうか。
ウルグアイで2010-15年に大統領を務め「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれた方です。
大統領としての報酬のほとんどを財団に寄付し
ご自分は月1,000ドル程度で生活。
個人資産は1987年製の車とトラクター、農地のみで
大統領官邸に住むことなく、
郊外の畑の隅にあるトタン屋根の小さな家で暮らしていました。
在任中は、最低賃金の引き上げや低所得者の支援策などに力を入れ、
その間ウルグアイ経済は平均5.4%の成長を記録し、貧困率は大きく低下したそうです。
2016年、大統領を退任された後に来日され
東京外国語大学で講演を行った際、ニュースで見られた方もいらっしゃるかもしれません。
ムヒカ大統領が有名になったのは
2012年、リオデジャネイロで行われた国連環境サミットでの演説です。
「貧乏な人とは、物を持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
これは古代ローマの哲学者の言葉を引用したものらしいのですが
これを含め、現代社会の大量消費、大量廃棄を糾弾する8分間のスピーチの後
会場場は大きな拍手で沸き立ち、鳴り止むことはありませんでした。
私も、この国連でのスピーチまでムヒカ大統領のことは知らなかったのですが
スペイン語圏の国ということもあり、力強いスピーチに感動し
その後いろいろなニュースで彼の行動に触れていました。
ドギュメンタリー映画を見ても、その質素な生活ぶりは徹底されていて
もともと私自身がこの消費社会に持っている疑問を
間違っていないと支えてくれているように思っています。
冒頭の写真は、海外のニュースサイトからお借りしたものです。
famed for sparse living とありますが sparse はもともと「まばらな」とかの意味。
物がないという感じで使っている感じですね。
日本では「シンプルライフ」なんて言われてますでしょうか。そんな感じ。
あと、「dead at 89」 ●歳で亡くなる には「at」を使います。
ムヒカ大統領の死去は、個人的にはとても思うところがある出来事です。
国連でのスピーチは、世界各国で絵本になっていますよね。
S&Sの絵本のクラスでも取り上げてみようかと準備中です。
もしよろしければ、彼の国連演説を聞いてみてください。
日本語吹き替えをYoutubeにあげてくれている人のサイトを紹介しておきます。
彼の言葉が、今後も多くの人に届くよう祈っています。
