国によっての死生観の違い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと重たい話で恐縮なのですが

先週、ガイドを担当したメキシコ人グループの一人が突然亡くなり

その後の手続きなどで奔走しておりました。

今まで経験のない出来事で、本当にいろいろと大変だったのですが

本日どうにか火葬をして頂いたところです。

メキシコでは、10/31が日本のお盆にあたる「死者の日」で

魂が現世に戻る道しるべとしてマリーゴールドの花を撒く習慣があるため

せめてそれに似た色の花を棺に供えてきました。

 

今回は救急搬送された病院で亡くなったのですが

故人と病院で最後のお別れをした後

家族(故人のご主人と駆け付けた娘さん夫婦)や同行の友人たちは

それでもう気持ちの区切りをつけ

ご遺骨はメキシコ大使館が後日送付するということになり

本日の火葬を待たずに帰国しました。

日本人の場合、病院から葬儀社さんに引き渡す際には皆でお見送りし

通夜は灯を絶やさぬように見守り

葬儀の後、火葬まで皆で寄り添い

最後は皆でお骨を拾うというのが一連の流れだと思います。

でもこれって実は、結構日本独特のやり方で

49日までは魂がご遺体に残っているという考え方なのでご遺体にも寄りそうんですが

今回のケースのメキシコはカトリックで

亡くなってしまえばもうそれはモノでしかなく

ましてや火葬してしまうなら(メキシコは土葬が一般的)

最後まで一緒にすごすという発想がないんです。

 

一般的な日本人にとっては

故人のなきがらを置いてとっとと帰国するというのは理解しがたいかもしれませんが

半分スペイン的な感覚の私にとっては、当たり前だろうなという感じでした。

しかしここは日本、進む過程に誰かが付き添わなくてはいけないため

病院から葬儀社さんへの故人のお渡しをひとりで見送り

本日、斎場にもひとりで向かい、棺に手を合わせてお骨を拾ってきました。

 

こういうところにも、各国での考え方の違いがあります。

それを理解して動くからこそのガイドだと改めて思いました。

幸いというか、旅行会社さんも業務として扱ってくれるそうですが

お金の問題ではなく、今はただ純粋に個人の冥福を祈るばかりです。

またひとつ、つらい経験ではありましたが

文化の違いについて学びを得た経験となりました。