こまめな運動で、こり予防(1)~呼吸に合わせて、首を動かす~

肩こり同様に、日頃から悩まされている方が多い症状が、「首こり」です。

体重の約10%の重さがあるとされる、私たちの頭。

成人の場合ですと、だいたい5kgの重さの頭を、首は支え続けているといえます。

 

これだけの重さを毎日支えているわけですから、どうしても、筋肉は常に緊張状態にあります。

最近では、筋肉の緊張状態は、単に首の重さだけでなく、ストレスや運動不足、眼精疲労なども

影響していると言われています。

 

こうした筋肉の緊張状態が続くことは、血流を悪くさせ、「こり」の原因となります。

首こりや肩こりは、放っておくと、頭痛や手足のしびれを招くことも・・・。

血流の悪化を防ぐために、筋肉の緊張状態が慢性的にならないように、日ごろから注意しましょう。

 

緊張をほぐすために、大がかりな運動などをする必要はありません。

長時間同じ状態であることを避け、こまめな運動を時々したり、蒸しタオルなどで温めてあげるだけで十分です。

蒸しタオルは、水を含ませたタオルを固すぎない程度にしぼり、レンジで1分チンするだけでできますよ。

 

首の運動は、呼吸に合わせて行うことで、首とその周辺の筋肉がほぐれて血流が良くなります。

  1)背筋を伸ばして、顔を正面に向けます。

  2)ゆっくり息を吐きながら、首を前に倒していきます。

    首から下は動かさないように注意します。首を倒すというより、「顎を喉に近づける」という意識で行うと、

    首の後ろ側がじわじわ~っと伸びていきます。

  3)息を吸いながら、元(正面)に戻します。

  4)息を一度吐いて、吸いながら首を後ろに倒していきます。ガクンと一気に倒さないように注意しましょう。

  5)息を吐きながら元に(正面)に戻します。

  6)息を一度吸って、吐きながら、首を右へ倒していき、吸いながら元に戻します。

  7)同様に、吐きながら首を左へ倒していき、吸いながら元に戻します。

  8)息を一度吸って、吐きながら首を右方向にねじり(顔を右側へ向ける感じ)、吸いながら正面に戻ります。

  9)同様に、吐きながら首を左方向にねじり(顔を左側へ向ける感じ)、吸いながら正面に戻ります。

 10)吐きながら首を前へ倒し(下を向き)、自然な呼吸でゆっくり右へ回します。終わったら、同様に左へ回します。

 

 この、首を前へ倒す後ろに倒す左右に倒す左右にねじる回す――という各動作を3回ずつ行いましょう。

 注意することは、呼吸に合わせることと、首から上だけを動かすということです。

 慣れないうちは、体が一緒に動いてしまうかもしれませんが、意識して続けていけば、首やその周辺の筋肉も

 ほぐれ、首だけを動かせるようになっていきます。

 

 こうしたこまめな動きを、日常生活の中で、ちょこちょこと実践していくことが、筋肉の緊張状態の慢性化を防ぎ、 

 血液循環の促進につながります。

 小さなことの積み重ねで、健康を維持していきましょう♪