昨日は、慢性的な緊張状態が、血流を悪くさせ、「こり」に繋がるというお話と、
緊張をほぐすために、呼吸に合わせた簡単な動きをこまめに行うことをご紹介しました。
こうした運動も、自分の意識の持ち方で、効き方がだいぶ違ってきます。
今日は、自分の体の使い方を意識することで、こわばりをほぐしていく方法をご紹介します。
これも本当に簡単ですので、ぜひ試してみて下さい。
1)座っていても、立っていてもかまいませんので、背筋を伸ばします。可能な方は目を
やさしく閉じます。
2)息を一度吸って、息を吐きながら、ゆっくりと首を右へ倒します。自然な呼吸を続けます。
3)左腕の力を抜いていきます。ダラ~ンとして、左手の指先が床から引っ張らていくような
感覚をイメージします。
4)右手の平を、頭の上にそっとのせます。右手の力が抜けていくイメージを持ちます。
右手で頭をぐいぐい引っ張ったりせず、右手はただ頭にのっているだけです。
手の自然な重みで、自然と、首が右へと倒れていきます。
それに反して、左腕はどんどん下へ向かっていくイメージです。
5)左横の首筋が気持ちよくのびる感じがする場所を探しながら、
頭の上の右手の平の位置を少しずつ移動させていきます。
6)一番気持ちよく感じる場所で、10~15秒くらいそのままでいます。
7)ゆっくりと右手を下し、息を吸いながら首を正面に戻し、吐きながら、
肩の力を抜いていきます。
同様に、左側も行いましょう。
首を左へ倒して、右手はダラ~ンと力を抜き、左手の平は頭の上――です。
もし、手の平をのせるだけでは、あまり重みを感じないという場合は、手首をのせるように
してもかまいません。
首の後ろ側のほぐしも、同じように行います。
息を吐いて首を前に倒し、自然呼吸を続けながら、後頭部に両手(指を組んで)のせます。
片手でもかまいません。
ぐいぐい手で頭を下へ押すのではなく、両手の力を抜いていくイメージを持ちます。
力が抜けた両手の重みで、首の後ろ側がじわじわ~っと伸びていきます。
こうした方法は、教室でも実際に行っていますが、特別な道具など使わなくても、
自分の体だけで、そして、その意識の持ち方だけで、こんなにも効き方が違うのか!と
皆さん驚かれます。
皆さんもぜひ、自分の体の使い方や、意識の持ち方を注意しながら、試してみて下さいね☆