なかなか寝付けない(入眠障害),途中で目が覚めてしまいその後眠れない(中途覚醒),
朝の目覚めが早すぎる(早期覚醒),十分な睡眠時間をとっているのに全く眠った気が
しない(熟睡障害),特に寝ていないわけでも疲れているわけでもないのに日中に強烈な
眠気に襲われる(過眠症)など,多くの方が睡眠障害に悩まされています。
スピード重視で昼夜を無視した,24時間体制の現代社会そのものが,私たちの生活リズムを
崩しやすい状況にあり,睡眠障害は,現代病のひとつともいわれています。
睡眠障害の多くは,睡眠のリズムが崩れることから生じます。
では,何がきっかけで,睡眠のリズムは崩れ出すのでしょうか。
最も多いのは,精神的ストレスだと言われています。
精神的ストレスの原因は,家庭や仕事上のこともあれば,人間関係だったり,身内の病気や
死など大きなショックを受けた出来事だったり,将来への不安だったり・・・それは人に
よって様々です。
私たちは,睡眠によって,1日働いた体のメンテナンスを行います。
睡眠障害に陥ると,メンテナンスができないまま,つまり,疲れを残したまま,日を重ねて
いくことになります。
疲れた体のまま日々を過ごしていけば,精神的な緊張も解消されることなく,さらに睡眠の
質は低下していきます。
熟睡障害や過眠症からも分かるように,睡眠時間は,長ければ良いというものではありません。
たとえ時間が短くても,体も心も緊張が解け,熟睡感のある,翌朝に「スッキリした!」と
気持ちよく起きることができる,
「質の良い」睡眠をとることが大切です。
疲れやストレスを溜めこまず,心身ともに健康な毎日を過ごすために,質の良い睡眠が
得られるよう,日常生活で工夫できることを,次回はご紹介したいと思います(*^-^*)