ヨガは呼吸を大切にしていると,なんどか書かせていただきましたが,
呼吸に意識を向けて体と心を変えていくヨガは,呼吸法そのものと言っても過言ではありません。
呼吸には,大きく分けて3つの種類があります。
1つ目は,肩(鎖骨)式呼吸。これは,肩の上げ下げの動きを利用する呼吸で,本当に浅く
はやい呼吸です。
走った直後などを想像していただくと,ハッ,ハッと肩だけの呼吸をしているのがイメージ
できるかと思います。
2つ目は,胸式呼吸です。これは,文字通り,胸だけで空気を出し入れする,とても浅い呼吸
です。
肋骨の動きを利用して,横隔膜を主に左右に運動させて行う呼吸です。
この呼吸を続けていくと,自律神経が交感神経優位になり,アドレナリンが増すために,
活動的というよりも攻撃的になったり,イライラしたり,不安になったり・・・気持ちが
不安定で落ち着きをなくしていきます。
逆に,試合に挑むアスリート等は,あえて,この浅い呼吸をすることで,心身を戦闘モードに
向かわせます。
3つ目は,腹式呼吸で,腹筋の動きを利用して,横隔膜を主に上下運動させて行う呼吸です。
座っていると少し分かりにくいのですが,仰向けの姿勢や,リラックスしている時などの
呼吸を想像していただくと,息を吸うとお腹が前方に広がっていく感じになることが分かる
と思います。
この呼吸を続けていくと,気持ちが落ち着き,リラックスや軽い眠気をもたらします。
呼吸といっても,これだけ種類があり,それぞれ,動かす位置も呼吸の深さや速さも,
そして,気持ちの状態までもが違ってきます。
日常生活で,このような意識をもちながら呼吸をするということは,そうないと思います。
お教室では,それぞれの呼吸を,実際に体験しながら,改めて自分の呼吸にすいて意識を
持っていただくようにしています。
そのうえで,ヨガの「完全呼吸」の練習をしていきます。
明日は,このヨガの完全呼吸について,簡単にご紹介したいと思います(*^-^*)