背骨のお話が続きましたが、背骨と同様に、日常生活の癖や習慣が原因で歪みやすい
とされるのが骨盤です。
骨盤は、姿勢の悪さや、癖などによって筋肉のバランスが崩れることで歪みが生じますが、
特に女性は、出産をするという体の構造上、もともと骨盤が動きやすく、男性よりも
歪みやすいと言われています。
骨盤の歪みは、冷えや腰痛、女性の場合には生理痛の原因になるなど、体の不調を招き
やすくなります。
体の片側にだけ重心をかけた姿勢でいるとか、バックをいつも同じ側の肩にかけているとか、
日常生活の中に骨盤の歪みの原因となる癖や習慣はないか、少しチェックしてみましょう。
そして、そのような癖や習慣に気づき、改善を心がけつつ、歪みをそのままにしないように
気をつけていくことが大切です。
歪んだ状態を放置せず、簡単な動きやヨガのポーズで、酷くなる前に、歪みを改善するように
していきましょう。
とりかかりやすいものとしては、お尻歩きや合蹟(がっせき)のポーズがあります。
お尻歩きは、床に両脚を伸ばして座り、腕組みをして、腰を上下に動かし、骨盤を使って
1メールほど前進、また1メールほど後進(元の位置に戻る)を繰り返すものです。
できるだけ腰だけで動くようにして、骨盤を大きく動かします。
1日に5分でも十分です!
腕組みをするのは、お腹回りの筋肉だけでなく、背筋も使いますので、一番キツイです(>_<)
腕組みをせずに、腕を振るようにして動くと、少し難易度が下がります。
初心者の方は、膝を立てて、腕を振りながら、前に10歩、後ろに10歩・・・を3~5セット
くらい行うことから始めてみましょう。
合蹟のポーズは、
1)床やマットの上に座り、足の裏を合わせ、かかとをできるだけ体の方に引き寄せます。
2)両手を、ももの上、ひざ近くにのせ、息を吐きながら、ひざを床に近づけるように
していきます。
息を吸って腕の力を抜き、また吐きながらひざを床に近づけていく・・・ということを、
5~10回ほど繰り返します。
グイグイ力を入れて無理やり押さえつけるのではなく、吐く息に合わせて、少しずつ、
少しずつ、ひざを床に近づけていくようにします。
3)足先を両手で包みこむようにして、一度息を吸って、吐きながら脚の付け根から上体を
前に倒していきます。
おでこが床につく人は、床につけてしまいます。
4)力を抜いて、自然な呼吸を続けながら、30秒ほどそのままでいます。
5)息を吸いながら、上体を起こしてきて、吐きながら手脚を楽にし、全身の力を抜いて
いきます。
お尻歩きや合蹟のポーズを毎日続けていると、骨盤の歪みが解消されるのはもちろん、
筋力もついて、全身の血流も良くなりますし、内臓が正しい位置に戻るなど、
健康にとてもいいですよ☆
ただし、無理は禁物です!
一気にやらずに、毎日少しずつ、できる範囲での積み重ねで、歪みを解消していきましょう♪