昨日に続き,血圧のお話です。
今日は,高血圧とストレスの関係について少しご紹介したいと思います。
高血圧の9割以上は,原因を特定することのできない本態性高血圧だといわれています。
加齢による血管の老化や遺伝的要因,日常生活上の不摂生(塩分の過剰摂取,運動不足,
肥満,アルコール)など様々な原因が考えられるものの,そのなかで「これが血圧を上昇
させている」と特定できないのが,本態性高血圧です。
ですので,たいてい,高血圧と診断されると,まずは,塩分を控える等の食事療法や運動不足
の解消を目的とした運動療法などから取り組み,改善が見られない場合には薬物療法を取り入
れるということが多いと思います。
こうした食事や運動以外にも,実は,ストレス対策も血圧管理に大きく関係しています。
一般に,何もせずに静かに横になっている時に血圧が高い人はいませんよね。
それが,怒りや悲しみ等で気持ちが昂ったりストレスを感じたりするような状況に置かれると,
ストレスに対する反応として,交感神経が働き,動脈壁の筋肉が収縮して血管が細くなります。
昨日ご紹介したように,血圧というのは,血管の中の圧力のことを意味します。
血管が細くなれば血管抵抗が高くなりますので,血圧は上昇しますね。
一時的にこうしたことが生じるというのは,よくあることです。
ですが,常に血圧が高い高血圧になるということは,長期間に渡り過剰な刺激(ストレス)を
受け続けて,動脈が常に収縮し続けているという可能性もあり,そのままにしておくと大病に
繋がる危険性もあります。
高血圧は,初期段階では自覚症状がありませんが,昨日のお話のように,加齢とともに血圧は
上昇する傾向にありますから,それを一つの目安とするといいのではないかと思います。
40~50代以降は,日頃から,1日2回の血圧チェックを日課にし,もし,高血圧であれば,
医師の診察を受け,投薬等,主治医の指示に従いましょう。
そして,ライフスタイルの見直しの中に,運動と食事だけでなく,ストレスという項目も入れ
てみて下さい。
何か長期的なストレスとなっているもの/ことはないか・・・
過剰な刺激を受け続けてはいないか・・・・
心を鎮め,常に穏やかで緊張しない心でいられるように導くヨガは,ストレスマネジメントに
役立ち,高血圧の改善にもつながるということが,今,注目されています。
それは,激しく動いたり,難しいポーズをするようなヨガではありません。
呼吸に意識を向けて,穏やかな呼吸に調整し,その呼吸に合わせて体をゆったりと動かして
いくというヨガ(ヨーガ療法)です。
ぜひ,お教室でも,こうしたヨガを体験してみて下さい☆