昨日は、春はデトックスの季節というお話でしたが、季節に関係なく、
本来、私達には1日単位で、体内の不要なものを排出する機能が備わっています。
最も分かりやすいものは、排泄機能ですね。
この排泄機能が正常に働かないと、体内の老廃物や毒素を溜め込む体になってしまい、
むくみや肌荒れ等が生じるだけでなく、慢性的な肩こりや腰痛、頭痛、めまい、
倦怠感などあらゆる不調の原因にもなりかねません。
特に、便秘は、何らかの病気が原因というもの以外ですと、女性に多い症状と
言われています。
便通が3日以上なかったり、不規則なだけでなく、毎日便通があってもすっきり感が
なかったり、便が硬くてスムーズに排便できない場合も、便秘の症状です。
便秘と聞くと、食物繊維が足りない!というように、まず食事に気をつける方が多い
と思います。
ダイエットなどで食事の量を減らすと、食物繊維が足りなくなり、水分不足で硬い便に
なります。
むやみやたらに食事制限をするのではなく、適量を食べ、運動をするようにしましょう。
また、女性の場合は、黄体ホルモンという女性ホルモンも便秘に関係しています。
黄体ホルモンは、体の水分を保つように働き、便の水分も吸収されてしまうため、女性は、
黄体ホルモンの分泌量が増える生理前や妊娠期に便秘になりがちです。
こうしたホルモンの働きを知っておくと、その時期に合わせて、食事を気をつけたりする
ことができますね。
食事やホルモン以外に、運動不足や冷え、便意の我慢のしすぎ、ストレスなどによる
腸の機能の低下も、便秘の原因とされています。
便意は我慢しすぎると、脳から排便の指令が出ても、腸が反応しなくなってしまいます。
腸の動きを司るのは副交感神経ですが、ストレスがたまりすぎると、心身は緊張状態が続き、
交感神経優位の状態になってしまうため、腸の運動が抑制されて便が出にくくなってしまい
ます。
腹式呼吸などで副交感神経を優位にしていき、腸の運動を促すようにしましょう。
さらに、上半身をねじる動きを取り入れるようにすると、腸の運動の改善に役立ちます。
その際、体は左側からねじると便が移動しやすくなるのだそうです。
椅子に座ったままでいいですから、息を吸って背筋を伸ばし、吐きながら肋骨のあたりから
体をねじっていきます。頭だけ後ろを向いていかないようにしましょう。
息を吸いながら正面に戻り、また吐きながら反対側に上体をねじっていきます。
これを数回くりかえしましょう。
ヨガの弓のポーズも便秘の改善に役立つとされています。
1)うつぶせになり、両膝を曲げて、両手で両方のつま先か足首をつかみます。
2)息を吸いながら、かかとをおしりから離すように持ち上げ、両脚を高く上げていき、
肩甲骨を寄せて胸を開いて、なるべく上の方をみるようにして喉をのばします。
そのまま5呼吸くらいします。
3)一度息を大きく吸って、吐きながらゆっくりとうつぶせに戻ります。
(余裕があれば、うつぶせに戻る前に、多少反動をつけて、体を前後に数回揺らしてから、
息を吐きながらゆっくりとうつぶせに戻ります)
4)仰向けになり、屍のポーズで十分に休みます。
この弓のポーズは、便秘解消の他に、ヒップアップやウエストの引き締めにも・・・(*^^*)
また、排便には、腹筋の一つである腹横筋(咳をする時に使う筋肉です)も使いますので、
腹横筋を鍛えるのも便秘解消に役立ちます。
便秘かなと思ったら、まずは、適度な運動とバランスのとれた食事を心がけ、ストレスも
溜め込まないように気をつけましょう。
発酵食品や乳酸菌などを摂取して、腸内環境を整えることも大切ですね。
トイレに行く前や、トイレの中ででも、腹式呼吸をして、副交感神経を優位にして、
リラックスモードにしたり、腹横筋を鍛えたりして、腸の動きを助けるようにしましょう。
また、毎日、とにかく同じ時間にトイレにいくように習慣づけることも重要なのだそうです。
できることから始めて、不要なものをどんどん出して、「溜め込まない」体になりましょう♪