食事の際や、何か飲んでいる時に、ちょっと気を抜いていたせいか、
なんだか変なところに入ってしまって、むせてしまうということ、時々ありますよね。
変なところというのは、気管なのですが、このように食べたり飲んだりしたものが、
本来入っていくはずの食道ではなく、気管や気管支内に入ってしまうことを
「誤嚥(ごえん)」といいます。
この誤嚥も、加齢とともに起こりやすくなるトラブルのひとつです。
それは、加齢とともに、以下の筋力・機能が低下するためといわれています。
噛むための筋力(咀嚼力)
飲み込むための筋力(嚥下力)
唾液を分泌する働き(唾液腺機能)
集中力(注意力)
呼吸機能
誤嚥は、肺炎の原因にもなります。
誤嚥によって、細菌が唾液や胃液とともに肺に流れ込んで生じる肺炎を「誤嚥性肺炎」といいます。
肺炎は、日本人の死因の4位ですが、高齢者の肺炎の7割以上が、誤嚥に関係しているそうです。
誤嚥は、単にむせかるというだけでなく、命に関わるようなトラブルだといえます。
日頃から、誤嚥予防に取り組んでおきたいですね。
誤嚥予防には、
のど周辺の筋肉をよく動かす
唾液の分泌量を増やす
力強い呼吸を意識する
ということを気をつけるとよいそうです。
舌を思いっきり出して、順に、下、右、左、鼻先の方向に向けて大きく動かしたり、
唇をタコのようにとがらせたり、頬を膨らませたり・・・
歯磨きの時間やテレビを見ている時などの習慣にしてもいいですね。
集中力も散漫になりがちですので、神経衰弱のようなゲームをしたり、お茶や書道などの
習い事や、運動なども取り入れるといいでしょう。
呼吸に意識を集中させ、呼吸に合わせて体を動かしていくヨガでは、呼吸機能の低下も防ぎ、
集中力も養うことができます。
瞑想も、集中力を養うのにはいいですね。
無理なく日ごろの生活からできることを取り入れて、加齢によるトラブル知らずの健康な体を
維持しましょう!