意識して体を動かしてみる

東京でも桜が開花し,だいぶ暖かくなってきました。

寒い冬にはあまり動きたくなかった方でも,暖かさが増すとともに

なんだかちょっと動いてみようかなぁとという気分になってきますね。

 

とはいっても,いきなり走ってみるとか,本格的な運動を始めるというのは

少しハードルが高いですよね。

花粉症の方には,外出するだけでも大変なのに,スポーツなんて・・・という方も

多いと思います。

 

運動しなくては!と構えなくても,日常生活の中で,ほんの少し意識して体を

動かしてみるだけでも,ちょっとした運動になります。

 

例えば・・・

床に落ちたものを拾うときに,無意識に上体を前に倒しながら腕を伸ばして

拾うことが多いと思います。

これを敢えて,ひざを曲げてしゃがんで拾ってから,ゆっくりひざを伸ばしてくる。

この動作だけでも,屈伸運動になりますし,また,腰痛予防にもなります。

 

棚の上の物を取るときも,すぐに脚立などの台に乗ってしまうのではなく,

かかとをあげて,上体をぐっと上に伸ばしてとってみる。

腕だけをひょいと伸ばすのではなく,肩甲骨から腕をぐっと上に引き上げて,

脇から下,体の側面を伸ばしてみるようにする。

 

斜め後ろを見るときに,首だけを後ろに向けるのではなく,

肋骨のあたりからねじるようにして,体ごと斜め後ろを向くようにしてみる。

 

階段を上るときに,ももの付け根からしっかり脚をあげてみる。

歩く時には,いつもより少し歩幅を広げて,かかとから着地して体重移動を意識して

歩いてみる。

 

普段,何気なくしている動作を,「体を使う」という意識をもって行うようにするだけで,

普段の動きから大きな動きになり,使われていなかった筋肉を使って,刺激を与えることに

なります。

この積み重ねが,可動域を広げていくことになります。

 

とはいっても,いきなり,ひざを曲げようとか,大きな動きをさせようとか,頑張り過ぎる必要は

ありません。

自分の体の状態を気にしながら,動かしていくことも大切ですね。

それもまた,「意識して体を動かす」ということです。

 

自分の動作と体の状態を客観的にみて,少し「意識して」体を動かすようにしてみましょう♪